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サービスの自己負担 60代男性 |
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介護保険サービスを利用するときの自己負担が1〜3割と聞きましたが、どうやって決まるのですか?


桐山 典悦 |
介護保険サービスは、要介護認定を受けた人が対象となり、要介護度に応じて受けられるサービスの内容や量が決まります。介護保険サービスを利用するときは、「介護保険証(介護保険被保険者証)」と「介護保険負担割合証」が必要になります。介護保険サービスの利用には自己負担があり、「介護保険負担割合証」に記載されている利用者負担の割合に応じて1割から3割の費用を負担することになります。例えば、介護保険サービスを利用する料金が1万円の場合、1割負担の人は1000円で利用することができるということになります。
「介護保険負担割合証」は、要介護認定で要介護や要支援の結果が出るタイミングで交付されます。既に要介護認定を受けている人には、毎年7月中旬から下旬ごろに各市区町村から送付されているかと思います。利用者負担割合は、65歳以上は1割または一定以上の所得のある場合は2割、特に所得の高い場合は3割となります。40歳から64歳までの人は所得に関わらず1割負担となります。
負担割合は前年の「本人の合計所得金額」と「同一世帯の65歳以上の人の年金収入プラスその他の合計所得金額の合計額」によって決まります。判定基準は、例えば「本人の合計所得金額が160万円未満の人は1割負担」というように細かく定められています。この負担割合は個人ごとに決まるため、同じ世帯に2人以上の介護保険サービスの利用者がいた場合(夫婦など)でも、それぞれ負担割合が異なる場合があります。
ここまで説明したように介護保険サービスの負担割合は所得により人それぞれ異なります。介護保険の負担割合は自治体から送付される「介護保険負担割合証」で確認することができます。負担割合に関して不明点などありましたら、お住まいの自治体に確認すると良いでしょう。
((株)クラウドケア取締役COO・介護福祉士 桐山典悦)
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