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  横浜・川崎版 令和7年2月号  
音楽と演技の“二刀流”楽しむ  俳優・歌手 ジェームス小野田さん

大河ドラマ「べらぼう」の収録では、これまでの役者人生の集大成として意気込んで臨んだという小野田さん。「せりふを拾う音声スタッフさんから、演技を褒めてもらえました。音声の専門家からの言葉です。役者みょうりに尽きますね」と顔をほころばす。「好評をいただければ、ドラマの後半にも出番をいただけるかもしれません。応援お願いいたします」
3月のコンサートにゲスト出演
 今年、メジャーデビュー40周年を迎えるバンド「米米CLUB」で、石井竜也とともにツイン・ボーカルを務めるジェームス小野田さん(65)。バンドの顔として、奇抜なメークや衣装で会場を沸かせるパフォーマンスでも有名だ。現在はその延長として、俳優業でも活躍。さまざまな舞台で新境地を広げており、今年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」にも出演。メークを落とした素顔だが、脇役でありながらも存在感ある演技を見せた。「歌手活動も継続しています。3月にゲスト出演するステージでは、『マイ・ウェイ』を歌います。この曲を気持ちを込めて歌える年齢になりました。これからも音楽家と俳優の“二刀流”に挑み、健康に気を付けながら人生を楽しんでいきたいですね」

  小野田さんがゲスト出演するステージは、タンゴ歌手・前田はるみの94歳のバースデーコンサートだ。人生の大先輩に、そして自らに名曲「マイ・ウェイ」をささげるほか、昨年死去した西田敏行を悼み、彼の代表曲「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱する。「西田さんと直接会って共演した経験はないのですが、いろいろなご縁を感じ私淑しておりました。当日は、歌声で西田さんへ哀悼の意を表したいと思います」

 小野田さんは1959年、川崎市で生誕。父は通訳業や商社マンとして活躍した英才。その父の趣味が、スイング・ジャズやラテンなど、往時の名曲のレコード収集だった。「僕も幼いころから、ソニー・ロリンズやサム・テイラーのサックス演奏に聞きほれていました。上質な音楽を聞いて育ったからこそ、後の音楽活動につながったのだと思います」

運命の出会い
 小野田さんの運命が動き出すのは高校時代。そこで50年来の友となる大久保謙作(後の米米CLUBのリーダー・BON)と意気投合。彼と音楽活動を楽しむうち、小野田さんはその歌声を見いだされ、才能を開花させる。

 その後の大学受験では志望校のどこにも引っかからず頭を抱えていたが、大久保から「お前も来ないか?」と誘われ、専修学校の文化学院に進学。そこで米米CLUBの中心メンバーとなる得能律郎、そして石井竜也が仲間に加わり、彼らと音楽や映画製作を楽しむ青春時代を送る。

 卒業後、小野田さんは建設業界に就職したが、就職しなかった石井が熱心にかつての仲間たちにバンドの結成を呼び掛けてきた。皆がその熱意に負ける形で結成したのが米米CLUBだ。当初はインディーズ・バンドとして活動。サポートメンバーを多数加えたど派手なパフォーマンスはすぐに芸能界の目に留まり、ついにはメジャーデビューを果たす。

 これを機に小野田さんは葛藤の末、会社を辞職するが当時はバブル直前。「上り調子の建設業界を辞めてバンドなんて!」と母親も含め多くの人に反対されたが、父親だけは賛同してくれた。「父自身も昔、芸能界や音楽活動に憧れていたらしいです」

 ふたを開けてみれば、バンドは大成功。小野田さんの前衛芸術のような奇抜な装いとメークは毎日のようにテレビを通じてお茶の間に流れた。「テレビでは、僕はにぎやかしとしか映っていませんでしたが、コンサートでは歌っていましたよ」。石井にも負けない透明感のある歌声を持つ小野田さんだが、石井との“被(かぶ)り”を防ぐため、あえて太い声で歌っていた。「それに黒人音楽のファンクが好きで、太い歌声の方があっていました」

 米米CLUBは「浪漫飛行」(90年)、「君がいるだけで」(92年)の大ヒットでさらに人気絶頂。しかし、「楽しさ」を掲げたバンドはメガヒットが続いたがゆえに「売れるため」の重圧が大きくなっていく。そして、紆余(うよ)曲折あり、バンドは97年に一時解散。再結成まで約10年の月日がかかった。「石井は出会ってから40数年間、ずっと気の置けない仲間です。学生のときの映画研究会時代以来、僕のメークや衣装のデザインをずっと担当したのも彼でした。石井はいつも何か考えているアイデアマンであり、熱意と行動の人。彼や仲間に引っ張られ、今の僕があります」

 バンド解散後、小野田さんは役者として華麗に転身する。「解散コンサートを見に来た関係者からスカウトされました。ロック・オペラ『ハムレット』の敵役で、奇抜な格好のキャラクターが僕にぴったりだったらしいです」

俳優初演は一人芝居
 まずは演技の経験を積むため、98年に一人芝居のエッセー・ミュージカル「江分利満氏の優雅な生活」で俳優デビュー。「本格的な演劇は初めてなのに、初演が一人芝居。すごい量のせりふを暗記しなければならなくて、稽古は地獄でした(笑)」
 しかし、この試練を乗り越えたおかげで小野田さんは、舞台演劇をはじめ、ミュージカル、声優など、俳優として次々と新境地を開拓。「いまや演技は歌に次ぐ“第二の天職”。これも、米米CLUBで奇抜なメークの“ジェームス小野田”というキャラクターを演じたことが今につながっていると思います」

 現在は俳優として表舞台に立つことが多くなったが、隔年で行われる米米CLUBのステージのほか、音楽活動も継続している。「健康が許す限り、音楽と演技の二刀流を続けていきたいですね。健康の秘けつは笑いです。笑うと免疫力がアップするそうです。これからも人生を楽しんで生きていきたいですね」


前田はるみ
♪伝説のタンゴ歌手 前田はるみ(94歳)バースデーコンサート トーク&ライブ
 3月11日(火)午後3時、東京・渋谷区文化総合センター大和田(JR渋谷駅徒歩7分)伝承ホールで。

 戦後日本の復興期からステージで歌い、踊り、日本タンゴ界の第一人者として今も舞台に立ち続ける前田はるみが、その生涯をトークと歌でつづるほか、多彩なゲストがお祝いに駆けつける。
 予定曲:「ラ・クンパルシータ」「夜のタンゴ」「カミニート」「エル・チョクロ」「もしもピアノが弾けたなら」ほか。出演:宮沢由美(ピアノ)、永野亜希(バイオリン)、ゲスト:坂本一魔・坂本暁奈(マジシャン)、ジェームス小野田(歌)、矢部幸子(歌)ほか。

 全席指定4900円。問い合わせは(株)インターナショナル・カルチャー Tel.03・3402・2171

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