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眠れない夜がつらい 千葉市/88歳女性 |
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今年の夏も酷暑が続きそうです。自分ではこんなに長生きをするとは思いませんでした。近くに住む娘は家庭があり仕事も忙しいので、何かを頼むことはできません。今までは一人暮らしを謳歌(おうか)してきましたが、最近は不安感が大きくなって心細い毎日です。昼間は何とか過ごせますが、眠れない夜が長くて困っています。
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中村寿美子 |
最近は気候変動が激しく体調管理が大変ですね。寒い冬はそれなりに暖かくして過ごせますが、厳しい暑さには誰もが閉口します。高齢になると自分自身の体の変化に気付くのが遅れがちになります。それで、毎年のように、熱中症で昼夜を問わず救急車が出動する状況になるのです。
この夏の暑い時季の2〜3カ月を安心して過ごすために、有料老人ホームのショートステイ、あるいは短期利用をお勧めします。自宅近くのホームであれば、昼間は自宅に滞在して、夕方から翌朝までをホームで過ごすという方法もないわけではありません。ホームでは夜間も職員が常駐しています。個室で過ごすことになりますが、建物内には他の入居者がいるので、たった一人ではないという安心感があります。その上、居室にはケアコールの設備があり、夜中でもケアコールで職員が駆けつけてくれます。
有料老人ホームには、入居条件が自立から要介護5までと幅広い設定になっているホームと、介護保険の認定を受けている要支援1から要介護5までの介護サービスが必要な高齢者向けのホームがあります。現在、有料老人ホームは供給が需要を上回っています。短期利用などはホームごとに条件が異なりますから、それぞれのホームと相談になります。
避暑に出掛けたつもりでホームを利用すると、他の入居者の様子から今まで気付かなかったことや、長生きの秘訣(ひけつ)などを知る機会にもなるでしょう。
また、将来、自分が何らかの原因で介護状態になったときのためにも、参考になる良い機会だと思います。この先はプラス思考で暮らしていきたいですね。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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