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初詣に出掛けたい 立川市/77歳女性 |
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毎年、一年を無事に過ごせるようにと初詣に出掛けていましたが、昨年はコロナ禍で行けませんでした。おまけに外出することが少なくなり、運動不足もあり混雑する電車や人混みも心配です。でも、今年は日取りをずらしてでも何とかお参りをしたいと思うのですが、どうしたらよいでしょうか。
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中村寿美子 |
日々の暮らしの中で、毎年恒例のように行うことがありますね。それは人それぞれですが、生活の上でのけじめのようなものでしょう。いつもなら何でもないことなのに、コロナ禍での制限された日常が続いた後では、すぐには元通りにはならないかもしれません。
例えば何らかの治療で2週間も入院すると、脚が弱り以前のような速度で歩けなくなりますが、若いころなら、そんなことにはなりません。77歳という年齢は後期高齢者ですから、当たり前のようですがまず自分が高齢者だと自覚すること。その上で今後の生活の仕方をしっかり考えていくことが大切です。
最近は各種サービスが整っています。家事サービスだけではなく、付き添いサービスや自宅の片付けサービスなど、さまざまな分野でお手伝い的なサービスが生まれています。
毎年行っていた有名な神社に、どうしても行きたいということでしたら「付き添いサービス」を利用する方法もあります。また、旅行業者が企画する「初詣ツアー」もあります。バスでの日帰り、新幹線を利用して遠出のお参りと趣向を凝らしたものがいろいろとあるようです。添乗員が同行するので、集合場所まで行くことができれば心配ないと思います。
あるいは考え方を変えて、自宅の近隣にある小さな神社にお参りに行くことでも気持ちが収まるのではないでしょうか? 年齢を重ねて体の衰えの中にも、小さな幸せを見いだす知恵や能力があれば「今が一番幸せ!」という気持ちにつながります。今までは普通にやってきたことができなくなることも増えていくかもしれません。そのときに自分なりに考えてどう工夫するかで、長い老後がつまらないものになるか、楽しい時間になるのかが決まるのだと思います。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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