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家の掃除を頼みたい 品川区/78歳女性 |
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昨年あたりから膝が痛み、階段がつらくなりました。最近は中腰の姿勢もできなくなり、体が思うように動かないので掃除が大変です。まだ介護は必要ありませんが、家中の掃除だけでもお願いしたいと思います。どんな事業所に頼むのが良いでしょうか?
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中村寿美子 |
毎日の家事の中で、一番体力を要するのが掃除だと思われます。掃除機をかけることや、風呂場やトイレなどの水回りの掃除も全身を使いますし、自然と力も使っているので疲労感があります。年齢に関係なく掃除だけを業者に頼んでいる家庭は少なくありません。かつては家政婦紹介所に依頼することが多かったようですが、最近は家事を専門に引き受ける民間の事業所が多くなりました。
一方で、各自治体には「社会福祉協議会」という団体があり、そこでは各種サービスが整っています。また介護保険の訪問介護サービスのほかにも、希望する家庭内の片付けや掃除だけを受けてくれるサービスが充実しています。自分が頼みたいことを伝えると、その内容によって、対応にふさわしい人材を選んでくれます。
気になる費用ですが民間業者なみ、あるいはそれより低価格になっているようです。これも地域によって多少の違いはあります。
社会福祉協議会と民間業者との違いは、サービスを利用する人も、派遣されてくる担当者も、同じ社会福祉協議会の会員になっていることが条件です。そして、年会費が必要です。最近は1000円から2000円という地域が多いようです。
ということは、同じ地域の住民がサービスを利用する、同じ地域の住民が有償ボランティアとして活躍する、という双方が「ウィンウィン」の状態で、相互で分かち合っているのです。しかも同じ地域住民なので安心感が増します。
家中の掃除を週に1回お願いすれば、あとは部分的にきれいにすれば良いので気が楽になるでしょう。そして、コロナ禍で利用する人が増えているという「空気清浄機」を設置すれば、常時、きれいな環境で暮らせます。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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