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介護などの相談窓口 武蔵野市/70歳女性 |
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仕事一筋の人生を過ごし、気が付いたら70歳になっていました。友人の中には体調を崩して介護サービスを使って暮らしている人もいます。私は今のところ元気ですが、介護保険のことは何も知りません。将来に備えて相談に行きたいと思いますが、どんな相談場所がありますか?
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中村寿美子 |
介護保険法は3年ごとに法改正が行われ、介護保険料やサービス内容が変わっています。保険者は自治体になるので、まずは自分の管轄の役所に出向いて介護保険の冊子をもらいましょう。その冊子には介護保険のしくみや利用方法などが書かれています。介護保険は地域差が大きいので、同じ東京都であっても23区内とそれ以外ではサービスに多少の違いがある場合があります。自分が住んでいる地域にある「地域包括支援センター」に相談に行くと、実際に提供されているサービス内容を知ることができます。
地域包括支援センターは中学校区に一つの基準で設置されています。高齢者の総合的な相談拠点として、その多くが自治体から委託を受けて社会福祉法人などが運営しています。ケアマネジャー、社会福祉士、保健師という3人の専門家が常駐しています。そこで行う主な事業は、①介護予防ケアマネジメント ②総合相談と支援 ③権利擁護、虐待早期発見と防止 ④地域のケアマネジャーなどの支援になります。
介護保険は家族がいるという前提のもとにつくられていますが、地域密着型サービスの「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」が提供されている地域では、一人暮らしで介護が重くなっても自宅で暮らすことができる可能性が大きいです。この地域密着型サービスは、住み慣れた地域で暮らし続けることができるように自治体が住民のために提供するサービスで、地域の実情に応じて介護報酬を設定します。
介護は突然に起きますが、事前に知識や情報があると的確なサービスを利用することができるので、身体的にも精神的にも安定します。介護相談は、地域包括支援センターだけでなく社会福祉協議会でも受けられます。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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