|
高齢両親の見守り 横浜市/55歳女性 |
|
|
毎年お盆には兄弟姉妹で実家に集まります。両親が80歳代半ばになり、今は元気ですが健康面や生活面で心配なことが出てきています。両親について今後、どんなことに気を付ければ良いでしょうか?
|
中村寿美子 |
80歳代半ばという年齢は当たり前のように思えますが、男性の平均寿命は81.25歳、女性の平均寿命が87.32歳ですから、かなりの長生きとも言えます。今は元気でも、いつ何が起きるか分かりません。突然、体調を崩すことも考えられます。
そのときに慌てないですむように、まずは両親の健康保険証と介護保険証、そしてかかりつけの病院の診察券とお薬手帳のコピーを、家族各自が持つようにしましょう。その上で、印鑑や重要書類のことを両親に聞いておいてください。金融機関では本人以外は現金を引き出せません。
例えば、救急車で運ばれ入院する事態になると、保証人が必要になります。その場合は誰が担当するかなど、話し合って決めておくと良いでしょう。そのときには将来の延命処置について両親の希望を聞いておくことも大切です。
また日常生活で、できなくなっていることはないかどうか、家電製品はきちんと使えているか、一緒に確認しておくと安心できます。
高齢になるとお風呂に入りたがらない人も増えてきます。衣服の着脱に手間取るようになっていることと、お風呂を沸かし、掃除をすることを考えると面倒というのが理由ですが、湿度の高い夏は、皮膚を清潔に保つようにしたいものです。
そして、高齢者の相談窓口は「地域包括支援センター」になりますから、両親が住む自治体の「地域包括支援センター」の電話番号と所在地を調べて、いつでも連絡できるように各自がメモしておきましょう。高齢者問題はすべて自己申告が基本です。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
| |
|