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認知症の叔母を施設に 埼玉県所沢市/70歳女性 |
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90歳になる叔母の認知症が進んでいます。1時間に同じ話を5回から7回くらい話し、病院に付き添っていくための待ち合わせもできなくなりました。日にちと時間が分からなくなったからです。もう一人暮らしは無理と判断して施設を探すことにしました。どうやって探したら良いでしょうか?
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中村寿美子 |
認知症の高齢者にとってはグループホームが最適と思われます。しかし、グループホームは地域密着型サービスなので、叔母さまが住んでいる地域でしか入所できません。どこも満床になっているので、申し込んで待つことになります。
そこで、民間の介護施設を探すことになります。同じように見えてもサービス内容や介護費用が複雑な仕組みになっていますから、事前に施設の内容を理解することが大切です。認知症の高齢者には「介護付有料老人ホーム」をおすすめします。介護付有料老人ホームは自治体から介護保険の特定施設の指定を受けている施設で、介護度ごとに介護費用が定額になります。そして、サービス内容も包括サービスであり、必要なサービスは介護保険によって定められています。施設の職員から直接サービスを受けますから、なじみの職員からお世話を受けることになります。
入居費用に一時金が必要な施設と月払いのみで入居できる施設があります。毎月の費用も18万円〜70万円くらいと幅がありますが、その違いは家賃と上乗せ介護費になります。家賃は建物の豪華さと居室・共用施設の広さでの違いです。上乗せ費用とは、職員数を基準より多く配置していることによる人件費になります。
介護施設を選ぶに当たって大切なことは、見学だけでなく体験入居をして納得した上で決めることです。事前に運営面談があり健康診断書の提出もありますから、時間がかかります。余裕を持って行動することが後悔しない施設選びにつながります。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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