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引き取った母の今後 世田谷区/59歳女性 |
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今年の夏の猛暑をきっかけに90歳になる母を自宅に引き取りました。何をするにも一緒なので時間がかかります。12月になると用事が多くなり買い物や外出が増えるのですが、母をひとりにしておけません。連れて行くにも限度があり、どうしたものかと考えあぐねています。
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中村寿美子 |
一緒に暮らすようになると今まで気付かなかったことが見えてきて、親子であってもお互いに状況をより理解できるようになったと思います。寒い時季に人混みの中を連れて歩くのは、お勧めできません。身内で留守番に来てもらえる人がいれば、それも一つの方法です。しかし12月は誰もが忙しいでしょうから、それも期待できませんね。
介護施設には短期利用という制度があります。介護保険の認定を受けているか、受けていないかで利用できる施設が変わります。(介護する)家族のために利用するのが「レスパイト」というショートステイです。民間の有料老人ホームでは比較的お元気な人も入居していてレクリエーションも活発なので、すぐに溶け込めると思います。同じ年代の人との会話も楽しい時間になるかもしれません。有料老人ホームのほかにも、ショートステイだけを専門にしている民間の施設があります。東京都内には世田谷区と板橋区にあります。人気があるため早めに申し込む必要があるでしょう。
この先、必要になるお母さまの介護を考える時に大事なことは、自分ひとりで抱え込まないことです。いろいろなサービスを上手に利用することが、在宅での介護を乗り切る秘策になります。そのためにも自治体で提供している介護サービスを調べておくと役立ちます。地域包括支援センターに行くと情報があります。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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