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ホーム入居の適齢期 神奈川県相模原市/72歳男性 |
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自分たち夫婦には子どもがいません。妻は若いころから糖尿病でインシュリンが必要です。今は二人とも元気ですが、いずれは有料老人ホームに入るしかないと思っています。何歳くらいで入居するのが良いでしょうか?
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中村寿美子 |
最近、このような質問を受けることが多くなりました。老人ホームの入居適齢期は一人ひとり違うので何歳という基準はありません。例えば、後期高齢者の75歳になったら入居すると決めていたとしても、実際に75歳になった時、身体的にも精神的にも自立しているのか、あるいは既に介護認定を受けて要介護1でサービスを受けているのかなど状況により、選ぶホームが違ってきます。どの有料老人ホームでも、入居条件があり、そして運営面談で入居が決まります。
また、有料老人ホームには「自立型」と「介護型」があり、自立型のホームでは、入居時の年齢によって入居金(前払いの場合)が変わります。年齢が若いとホームに滞在する年数が長くなるので高額になり、88歳以上では逆に低価格になります。また、ホームによっては男性より女性の入居金が高く設定されている場合もあり、一概には表現できません。
介護型のホームでは、一時金なしの月払い方式が増えていますが、現状では前払い方式と月払い方式を選択できるようになっています。介護型に入居している約半数は認知症の高齢者で、年齢も60歳代から100歳代までと幅広いです。夫婦で片方が自立であっても、片方が要介護3というように条件がそろわないと選ぶホームが狭まります。
それ故、何歳で入居するという考え方ではなくて、ホームでどんな暮らしを望むのか、ホームに何を求めるかで、自分たちの入居時期を決めることになります。70歳を過ぎると1年ごとに状況が変化しますので、予定通りに行かないことも少なくありません。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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