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胃にポリープができた あきる野市/65歳男性 |
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妻が近所のかかりつけの病院で診察を受けたところ、胃にポリープがあると言われました。ポリープは摘出しなければ、胃がんかどうか判断できないのでしょうか。
ポリープとは一般に、上方もしくは外側に突出している形の病変の総称で、胃や大腸、胆のうなどいろいろな臓器にできます。もちろんこれは形の上での総称なので、その性質(良性か、がんのような悪性か)はポリープができた臓器、大きさ、個数、表面の様子によって専門医が見分けます。
しかし最終的にはその一部の組織をとって(生検といいます)、顕微鏡で詳しく見てみないと診断がつきません。胃や大腸は内視鏡で組織を採取できるので検査は簡便ですが、胆のうなどでは手術が必要なこともあります。
ご質問の内容ですと胃にポリープができたとのことですが、胃のケースではほとんどの場合、内視鏡で見れば診断のつくものが多いと考えます。しかし前述のように生検を行わないと最終診断はできませんので、どの程度悪性の可能性があり、生検の必要があるかはかかりつけの医師によく相談するのがいいと思います。
また、かかりつけの医師が消化器の専門医でない場合はセカンドオピニオン(ほかの専門医の意見を聞くこと)をお勧めします。
東京慈恵会医科大学附属第三病院 外科診療部長 岡本友好 |
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