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足のむくみが心配 多摩市／67歳女性 |
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夕方になると足がむくんできます。特に左足のむくみがひどいように思います。普段は昼間の外出は車で出掛け、歩く距離はごく普通という生活を送っています。一晩寝るとむくみは引いていますが、心配です。
むくみ (浮腫) は、皮膚の下の組織に水分がたまった状態です。むくみには全身的なむくみと局所的なむくみがあります。
全身性のむくみは、心疾患 (心不全) 、腎臓病 (ネフローゼ症候群、糸球体腎炎など) 、肝臓病 (肝硬変) 、栄養障害などの病気の症状のひとつとして現れます。局所的なむくみは、下肢静脈瘤 (りゅう) や、静脈血栓で静脈血の流れが滞ったり (静脈性浮腫) 、手術後にリンパ液の流れが滞って(リンパ性浮腫)起こります。
また、健康な人でも立ち仕事や長い時間座っていると足がむくみます。足の筋肉は伸縮し、ポンプの役割をして血液を還流しますが、動かずにいるとポンプの働きが不足するために起こります。このような時は、足をマッサージするか運動すると良いでしょう。
一方、全身的なむくみは、何らかの病気が隠れていることがありますので、必ずかかりつけの医師に相談すること。また、むくみ以外の症状、例えば息切れや疲れやすさがあれば、できるだけ早く受診してください。体重の変化にも気を配り、数日のうちに何キロも体重の増加を伴うむくみにも注意が必要です。
むくみの原因は尿検査や血液検査、胸部レントゲンなどの比較的簡単な検査である程度判断が可能です。必ず年に一度の健康診断 (老人健診) を受けてください。
東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 蔵田英明 |
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