魅力あふれる、中東随一の観光都市 アラブ首長国連邦/ドバイ首長国
街の中心地、ダウンタウン地区にそびえるバージュ・カリファ。全高828メートルは、東京スカイツリーの634メートルを大きく上回る
かつて海のシルクロードの要衝として栄えた中東の“都市国家”ドバイ。アラビア半島のアラビア湾(ペルシャ湾)に面し、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する7首長国の一つだ。20世紀半ばから急速な都市建設が進み、今では世界で6番目に多くの観光客が訪れる観光都市として発展を続けている。高さ世界一の超高層ビル「バージュ・カリファ(ブルジュ・ハリファ)」など先進的な観光スポットを散策する一方で伝統的なアラビア料理に舌鼓、ラクダに乗って砂漠を巡るなど、新旧の魅力にあふれるドバイを訪ねた。
高さ世界一「バージュ・カリファ」
羽田空港からドバイへは直行便で実質12時間程度のフライトで到着する。中東一の都市国家として発展し続けるドバイ。その“現代の顔”が、全高828メートルで世界一の高さを誇るビル、バージュ・カリファだ。同ビル124階と125階にある展望台「AT THE TOP」へ高速エレベーターで上って見ると、あちこちで新たな建造物が盛んに建設されているドバイの様子が一望に—。
シェイク・モハメッド文化理解センターでは、スパイシーな郷土料理も味わえる
そんなドバイではビル建設現場やタクシー運転手、ホテルスタッフなど、いたるところでインド系の人が活躍している。現地の旅行社「トラフコ」の寺本英雄さん(43)は「インドやスリランカなどから出稼ぎに来ている人は本国に給料をそっくり仕送りしている人も多く、5年も働けば母国に家を建てることも可能です」
一方、アル・ファヒディ歴史地区はドバイの歴史を感じさせる。ドバイ首長国建国(1971年)初期の街並みを復元した同地区に立地する「シェイク・モハメッド文化理解センター(SMCCU)」では、地元ホストからドバイでの生活や民族衣装などについて話を聞くことができる。
ドバイ観光の問い合わせはEメールinfo@visitdubai.com 、詳しい情報はドバイ政府観光・商務局のホームページ(https://www.visitdubai.com/ja) で。
【ドバイ首長国】
年間約1500万人の観光客が訪れる世界的な観光都市の一つ。日本からの旅行者も増加しており、昨年は前年比28%増の約9万1000人を記録した。面積は埼玉県とほぼ同じで、人口約305万人。住民の90%以上がインド人を中心とした外国人。
【ホテル】
世界のブランドホテルが集中しているドバイ。今回宿泊した「ルネッサンス・ダウンタウン・ホテル・ドバイ」は、昨年12月に開業した4つ星ホテルで、レストランやスパ、運動施設などが充実している。
【砂漠体験】
市街地から車で40分程度行けば「砂漠体験ツアー」が楽しめる。ラクダの背に揺られ砂漠を散策できる。同ツアーの主催はトラフコ(問い合わせinfo@travcojapan.net )