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越前ガニや若狭フグ…若狭湾の新鮮魚介 福井県/敦賀市 |
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左前足に産地証明のタグが付いた越前ガニ。タグの裏には「敦賀港」の文字と、その下に船名が書いてある
(「海辺の宿 長兵衛」で) |
冬の日本海の代表的な味覚の一つ・越前ガニ。昨秋、解禁になったカニ漁だが、例年3月下旬ごろに終了する。取れたばかりの越前ガニを食べられるのもあとわずか。今の時季、若狭湾に面した福井県敦賀市では越前ガニを含む新鮮な地魚を出す名店や魚市場が人気を集めている。北陸新幹線が金沢まで延伸したことで東京からも身近に感じられるようになった敦賀。現地の天候に注意しながら出掛けてみたい。
「市場」で食べ歩きも
東京から北陸新幹線で金沢まで2時間半、そこから北陸本線の特急に乗り換えて80分程度で敦賀に到着する。北陸新幹線の「金沢—敦賀」は2022年度の開業予定で、駅舎に隣接した駅交流施設「オルパーク」が新設されるなど、新幹線開通の準備も着々と進んでいる様子だ。
“日本海側最大級の海鮮市場”と称される「日本海さかな街」 |
三方を山に囲まれた天然の良港、敦賀港。ロシア・ウラジオストク間に直通航路が開設された1902(明治35)年から41(昭和16)年まで、シベリア鉄道を利用してヨーロッパの各都市を結ぶ拠点港として栄えた。その痕跡が今もそこかしこに残る。
そんな敦賀で食べ歩きするのならJR敦賀駅からタクシーで10分の「日本海さかな街」(Tel.0770・24・3800)が便利。ここには地元敦賀の鮮魚店をはじめ、水産加工店、昆布や珍味、銘菓の専門店など60店以上の店舗が軒を連ねる。
市場の中に入ると、威勢のいい売り子の声が響き渡る。敦賀港から直送された越前ガニやエビなどの新鮮な海産物が豊富に並ぶほか、食事所も多彩。にぎりずしや海鮮丼、海鮮焼きなど海鮮物の食べ物のほか、コロッケやソースカツ丼などの揚げ物、スイーツも。同市場を見て歩くだけでも楽しい。
同市場案内所で3枚つづり1500円のクーポンを購入すれば、対象商品のうち「まかない丼ミニ」など3品が食べられる「はしごめし」を開催中。3月末まで。
身が引き締まって歯ごたえのある若狭フグの刺し身(「海辺の宿 長兵衛」で) |
「敦賀ならではの地魚を堪能したい」という人には地魚の名店がおすすめだ。その中の1店「海辺の宿 長兵衛」は海を一望できる料理宿。ランチのみでの利用もでき、新鮮な海鮮料理が並ぶ「おまかせひる膳」が人気だ。料理長自ら毎朝市場で仕入れた本場の越前ガニや若狭フグなど地魚料理が食べられる。湯気がたつほどアツアツのゆでたばかりの越前ガニは、ぎっしりと詰まった甘みのある身と濃厚なみそが、一度食べると忘れられない味わいだ。 |
おすすめの情報
◆ 相木魚問屋 ◆
市内にある「相木魚問屋」には漁港から入荷する新鮮な魚介類を求めて朝8時ころには敦賀市内外から多くの客が訪れる。中にはまとめ買いをする個人客も。相木魚問屋は、越前産のカニを「越前かに」と名付けたことでも知られる。Tel.0770・22・0645
◆ 914ビール ◆
100年以上続く市内の老舗酒販店が独自開発した本格派クラフトビール。麦芽100%のビールに温州みかん「敦賀市東浦みかん」の果汁をプラス、味が濃くて酸味が強いのが特徴だ。果汁5%の「しろ」と10%の「くろ」がある「914」は敦賀市の郵便番号と市内で最も高い野坂山の標高から名付けられた。同ビールを考案、開発した酒販店「ケセラセラーみやもと」の宮本佳奈さん(54)は「爽やかな味わいなのでビールが苦手な人でも飲みやすいですよ」と話す。このほど東浦みかんに敦賀コンブのうま味や米酢を加えた「914ぽん酢」も新発売。Tel.0770・22・0537 |
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◆ 観光の問い合わせ ◆
(一社)敦賀観光協会 Tel.0770・22・8167 |
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