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和紙や温泉…しっとりとした旅情求めて 島根県/浜田市 |
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手すき和紙体験(1時間程度)。自分で作った和紙は持ち帰ることができる。料金ははがき判(2枚)500円。A3判(1枚)1200円など |
島根県西部・石見地方にある浜田市。石見神楽やユネスコ無形文化遺産・石州和紙のふるさととしても知られる“文化の薫るまち”だ。また県内随一の水揚げを誇る浜田港や、美肌の湯として名高い山あいの温泉郷・美又(みまた)温泉を抱えるなど、海・山の恵みを存分に味わえるのもうれしい。しっとりとした旅情を求め、浜田市を訪ねた。
石州和紙の里、手すき体験も
およそ1300年前、柿本人麻呂から石見地方(石州)に伝わったといわれる紙すきの技術。石州和紙(石州半紙)は、石州産の良質なコウゾの繊維などを原料に、同じく地元産トロロアオイの根の粘液と混ぜ「流しすき」と呼ばれる手すきの技術で作られる。出来上がった和紙は微細で強靭(きょうじん)なため、長期保存に向き、障子紙や帳簿として重宝された。かつて大阪商人が石州和紙を帳簿に用い、火災時いち早く井戸に投げ込んで保存したというエピソードも。同地で長年守られてきた伝統的な紙すき技術が世界的に認められ、2009年、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
石州和紙会館(Tel.0855・32・4170、月曜休館)では、石州和紙について学べるほか、手すき和紙体験(要予約、有料)もできる。さまざまな和紙製品をそろえたお土産コーナーも。
「石州和紙は世界一の強度を誇る紙です。化学薬品などは一切使用していない“自然食品”のような和紙ですので、時がたってもきれいに残っているんです」と同館の倉井久夫さん(68)。 |
美肌の湯・美又温泉
美又温泉。写真は金城観光ホテル(Tel.0855・42・1000)の露天風呂。同温泉郷には約10軒の宿が点在している |
美肌県グランプリ2015((株)ポーラ主催)で4年連続第1位に輝いた島根県。
浜田市の山あいにある美又温泉(アルカリ性単純温泉)は、美肌の湯として知られる。トロトロッとした肌触りが特徴の泉質で、肌にまとわりつくような感触が気持ちいい。長く入っていても湯疲れしにくい、癒やしの湯だ。湯上がり後のお肌はもちろん“しっとり、すべすべ”に。
http://www.mimataonsen.com/index.html |
しまねお魚センターのレストランでは、旬の魚が食べられる。写真(右)は、高級魚ノドグロの煮付け |
旬の味覚の宝庫、しまねお魚センター
おいしい魚の宝庫・日本海に面した浜田港は島根県屈指の漁港だ。この時季、同港にはノドグロ(アカムツ)やマアジ、ウチワエビ、スルメイカ、アナゴなどたくさんの魚介類が水揚げされる。浜田市は、同港で水揚げされる新鮮な魚3種を、石見神楽のはやし言葉「どんちっち」にちなんで「どんちっち三魚」(アジ、ノドグロ、カレイ)と名付けブランド化している。
しまねお魚センター(Tel.0855・23・5500)は、「どんちっち三魚」のほか旬の食材をお手ごろ価格で販売する“浜田市の台所”だ。市場スペースに加え、とれたての新鮮な魚介が味わえるレストランも併設している。お土産はもちろん、浜田の味覚を楽しむには絶好のスポットだ。 |
【その他のおすすめスポット】
石正美術館
昨年9月に95歳で死去した、浜田市出身の日本画家・石本正。官能的な裸婦像など日本画に新境地を開いた石本作品の全容が堪能できる唯一の美術館。観覧料600円。開館午前9時〜午後5時(月曜休館)
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Tel.0855・32・4388 http://www.sekisho-art-museum.jp/
アクアスのシロイルカショー |
かなぎウェスタン ライディングパーク 初心者でも楽しめる乗馬場。雨天や冬季でも楽しめるインドアアリーナも併設。乗馬体験や餌やり体験のほか各種レッスンも豊富。
Tel.0855・42・2222 http://www.iwamifukushikai.or.jp/riding/
しまね海洋館アクアス 約400種1万点の海の生物を展示する中四国最大級の水族館。「幸せの魔法マジックリング」パフォーマンスで有名なシロイルカのショーが大人気だ。大人1540円。開館午前9時〜午後5時(火曜休館)。
Tel.0855・28・3900 http://www.aquas.or.jp
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【観光全般の問い合わせ】
浜田市観光協会 Tel.0855・24・1085 |
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