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北海道新幹線「新青森―新函館北斗」、3月26日開業 青森県/青森市ほか |
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青函連絡船の最終航行船(1988年3月)の大役も務めた八甲田丸。現役引退後も観光客に親しまれる姿はまさに“シニアのかがみ”だ |
26日(土)、青森県と北海道を結ぶ北海道新幹線・新青森—新函館北斗間が開業する。また7月〜9月には大型観光事業「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」も予定されるなど、今年は同地にとって記念の年だ。青森県では、本州最北端の新幹線新駅「奥津軽いまべつ駅」が新たに誕生し、竜飛崎など津軽半島北部へのアクセスが格段に便利になる。一足先に新幹線ルートに沿って、青森県のおすすめスポットを旅した。
青函連絡船が博物館に
北海道と青森を結ぶ原点は津軽海峡を行き来した青函連絡船だ。1908(明治41)年に貨物列車の車両を運ぶ鉄道連絡船として就航したのが始まり。以来、80年間で延べ1億6000万人の乗客と2億5000万トンの貨物を運んだという。青函連絡船と聞いて、昭和のノスタルジーを感じるシニア世代も多いだろう。
青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」(青森市)は、実際に運航していた八甲田丸を当時の桟橋付近に係留し内部を公開した日本初の鉄道連絡船ミュージアムだ。歴代の青函連絡船の中で現役期間が一番長かったという八甲田丸。ブリッジ(船橋)や、世界的にも珍しい車両甲板などが見学できる。特に車両甲板は運航当時、レールが4線、計48両もの貨車を積むことができたという。現在は、郵便車両など実物の車両9両を展示、船で貨車を運ぶというダイナミックな歴史を垣間見ることができる。また、昭和30年代の生活を再現した大ジオラマ「青函ワールド」なども。
今回案内してくれた八甲田丸元機関長の西鎌司さん(71)は「昭和の歴史を彩った連絡船です。ここに来れば、当時の最新鋭の技術や船旅のロマンなどを感じることができると思います」と話す。
料金は大人500円。3月7日(月)〜11日(金)は休館。詳細は問い合わせを。Tel.017・735・8150 |
あおもり街てく
2011年にオープンした「ねぶたの家ワ・ラッセ」で展示中のねぶた(実物)。同所ではねぶたの歴史を詳しく解説したパネル展示も秀逸だ |
気軽に青森市内の名所を回りたいなら、(公社)青森観光コンベンション協会が実施する街歩きガイドツアー「あおもり街てく」が便利だ。毎週金・土・日曜、祝日に開催される無料ツアー(一部実費)で、「風景」「歴史と文化」「味とショッピング」の3コースが基本。このほか季節により、期間限定コースも。
今回は同協会の工藤正之さん(52)のガイドで「風景」コースを選択。青森湾の美しい景色のほか、県内のさまざまな物産がそろう「A—FACTORY」(Tel.017・752・1890)や、いつでも大迫力のねぶたを見学できる「ねぶたの家ワ・ラッセ」(Tel.017・752・1311)など盛りだくさん。「地元の人とのちょっとした交流もツアーの醍醐味(だいごみ)です」と工藤さん。
あおもり街てくの問い合わせは Tel.017・723・4670
http://www.atca.info/sonota/matiteku.html |
三厩マグロのにぎり。口の中でとろける大トロや味わい深い赤身など食べ始めたら箸が止まらない |
絶品「三厩マグロ」
「マグロは大間だけじゃない。おいしい三厩(みんまや)マグロをぜひ食べてみて」。本州最北端の新駅「奥津軽いまべつ駅」から車で約15分、津軽半島北部・三厩港に水揚げされる本マグロ(クロマグロ)は三厩マグロと呼ばれる。一本釣りと素早く丁寧な処理にこだわった三厩マグロは最近首都圏でも名が知られるようになってきた。
旧三厩村(現外ヶ浜町)のすし店「秀鮨(ひでずし)」では、良質な三厩マグロを味わうことができる。「みんまや鮪づくし寿司セット」(3000円)や「マグロ丼」(上2000円)は同店の人気メニューだ。「うちの店はリピーターが多いです。『マグロを宅配便で送って』という注文も各地から入ります」と秀鮨店主の泉谷秀悦さん(61)。不定休(要予約)。
秀鮨 Tel.0174・37・2856 |
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【観光全般の問い合わせ】
青森県観光連盟 Tel.017・722・5080 |
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