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★プラティーヴォ★ シアター型の造りで、どの席からも羊蹄山が望める。
ランチ(野菜ビュッフェ)は大人1550円。無休(午前11時〜午後3時ラストオーダー、予約不可)。
Tel.0136・55・8852 |
四季折々の風景が楽しめる北海道ニセコ町。道央の西部に位置し、夏季には登山やトレッキング、冬には世界に誇る雪質や多数のスキー場施設によって国内外から観光客が集まる国際的なリゾート地だ。点在する温泉のほか、肥沃(ひよく)な大地が育む新鮮な野菜を使った料理も格別。シニアの長期滞在先としても注目されている同地では現在、世界的なアートイベントも開催されている。
羊蹄山を望むレストラン
アイヌ語で「切り立った壁」を意味するニセコ。東側の羊蹄山(1898メートル)は国立公園、北側のニセコアンヌプリ(1308メートル)を含むニセコ連山が国定公園に指定。町の中央には清流の尻別川が流れる自然豊かな土地だ。
JRニセコ駅から車で約10分。ニセコの観光名所としておすすめなのが、「髙橋牧場ニセコミルク工房」(Tel.0136・44・3734)。別名「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山(日本百名山に選定)が一望できる抜群のロケーションで、スイーツや食事、土産などさまざまな楽しみ方ができる。
併設するレストラン「プラティーヴォ」では、同牧場搾り立ての牛乳と羊蹄山麓の旬の素材を生かした野菜ビュッフェ(ランチ)が好評だ。メーン料理を肉・魚・パスタから1品選択し、地元産にこだわった野菜料理は10種類以上。デザートにはミルク工房の菓子も味わえる。「素材本来の味と香りを生かした調理法にこだわります」と店長代理の高井啓さん(29)。昼夜の寒暖差が大きいニセコの気候は野菜や果物を甘くおいしく育てるといい、これからの季節はトマトやトウモロコシが旬を迎える。「夏はアクティブシニアの長期滞在が増えています。余市や函館など周遊への観光拠点となる滞在型の地を目指したい」と高井さん。 |
「カウパレード・ニセコ2015」の展示カウ |
アートの祭典「カウパレード」
アーティストによってさまざまにデザインされた47体のカウ(牛のオブジェ)がニセコエリアの街頭に展示。10月1日(木)まで。世界最大級の一般参加型アートイベントとして、これまで世界各国約80都市で開催され、北海道では初。イベント終了後に展示カウのチャリティーオークションが行われ、収益金は慈善事業などに寄付される。実行委員会 Tel.0136・21・2551 |
サンドブラスト体験は、黙々と手作業に打ち込みたい人におすすめ。 |
サンドブラストで彫刻グラス
旅の思い出に、お手製の彫刻グラスはいかが—。羊蹄山の麓の工房・ギャラリー「がらすギャラリー童夢」ではサンドブラスト体験が楽しめる。
サンドブラストとは、ガラスなどに砂を吹き付けて削っていく技法のこと。体験ではグラス(色ガラス)に好きな絵柄を付けることができる。グラスに貼った絵柄をカッターで丁寧に切り抜き、サンドブラストマシンで削れば完成。そのまま持ち帰ることが可能だ。絵柄シートも種類が豊富なので下絵を描くのが苦手な人でも安心。体験は約2時間。料金は3500円〜(グラスの大きさで異なる)。Tel.0136・43・2552 |
二世古酒造
二世古酒造はJR倶知安駅徒歩10分。1916(大正5)年創業の酒蔵で、代表銘柄は「二世古 原酒」、冬季限定の「活性酒えぞの誉」。水はニセコワイス山系の雪清水と、羊蹄山からの「ふきだし湧水」を使用。道産米の「吟風」「彗星」を積極的に取り入れ、地域に根差した酒造りを目指している。酒蔵では試飲・販売も。Tel.0136・22・1040 |
ニセコチーズ工房
ニセコチーズ工房はオーナーの近藤孝志さん(63)が大手流通企業を退職後、チーズづくりを学び創業。現在、息子の裕志さん(35)が2代目を務め、製造の中心を担う。新商品開発にも力を入れ、ブルーチーズ「二世古 空【ku:】」はコンテストで優秀賞を受賞。「二世古 雪花【sekka】ドライフルーツ」は濃厚チーズの酸味とフルーツの甘みの相性がいい。Tel.0136・44・2188 |
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◇アクセス◇
【鉄道】新千歳空港→札幌→小樽(90分)。小樽→ニセコ(120分)
【バス】札幌→小樽→ニセコ(170分) |
【観光の問い合わせ】
北海道観光振興機構 Tel.011・231・0941 |
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