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猿ヶ京温泉の源泉は56度の熱さで湯量も豊富。「源泉掛け流し」を堪能できる=「ホテルシャトウ猿ヶ京 咲楽」の露天風呂 |
残雪の谷川岳を望む群馬の名湯—。利根川源流域の自然に包まれた猿ヶ京(さるがきょう)温泉に“彩りの春”がやって来る。赤谷湖畔の桜、山腹のカタクリやミズバショウ…。四方の新緑はやがて、日ごとにその色を濃くしていく。東京から気軽に行ける半面、大規模な観光開発の手の及ばない“首都圏の奥座敷”。温泉につかり上州の春を見やれば、心も伸びやかになってくる。
食べ放題が自慢の「ホテルシャトウ猿ヶ京」
猿が人間の赤ちゃんのやけどを治した民話を伝える猿ヶ京温泉。無色透明の硫酸塩泉は「癖がなく柔らかな泉質」と評判で、高血圧や動脈硬化症、けがなどに効く。江戸時代からにぎわった温泉地は昭和30年代、ダム建設のため水没したが、今は赤谷湖のほとりに旅館やホテル約40軒が点在する。湖畔の桜並木は例年4月下旬から5月中旬が見頃。上杉謙信が植えたとされる「謙信の逆さ桜」も湖畔の風に優しく揺れる。
逆さ桜のすぐ近くに立つ「ホテルシャトウ猿ヶ京 咲楽(さくら)」。同温泉では最大規模の95室を持つだけに、天井の高い大浴場は広々とした雰囲気だ。露天風呂から残雪の山並みや田園地帯を望む。東京から車で2時間余りとは思えないほど、のどかな風景にも癒やされる。
「ホテルシャトウ猿ヶ京 咲楽」のディナーバイキング |
同ホテルの夕食は、食べ放題のズワイガニのほか、和洋中約30品をそろえたバイキング。中高年の宿泊客が多いためか薄めの味付けで、群馬産を含む食材本来の味が口中に満ちる。希望の宿泊客には和食も提供。「1泊2食1万円未満」から宿泊プランをそろえるとあって、支配人の佐藤正三さん(56)は「連泊して両方を味わうお客さまもいらっしゃいます」と笑みを見せる。
自然散策や史跡巡り、果物狩り、工房での製作体験…。同ホテルはオプショナルバスツアーも実施している。季節に合わせて内容を変えるとあって、四季折々の魅力を求めるリピーターも多い。 |
残雪の谷川岳。山腹の「お花畑」をのんびり散策する人も多い。「谷川岳ロープウェイ」に乗ると、山頂が間近に見えてくる |
谷川岳の花畑へ
逆さ桜のすぐ近くに立つ「ホテルシャトウ猿ヶ京 咲楽(さくら)」。同温泉では最大規模の95室を持つだけに、天井の高い大浴場は広々とした雰囲気だ。露天風呂から残雪の山並みや田園地帯を望む。東京から車で2時間余りとは思えないほど、のどかな風景にも癒やされる。
同ホテルの夕食は、食べ放題のズワイガニのほか、和洋中約30品をそろえたバイキング。中高年の宿泊客が多いためか薄めの味付けで、群馬産を含む食材本来の味が口中に満ちる。希望の宿泊客には和食も提供。「1泊2食1万円未満」から宿泊プランをそろえるとあって、支配人の佐藤正三さん(56)は「連泊して両方を味わうお客さまもいらっしゃいます」と笑みを見せる。
自然散策や史跡巡り、果物狩り、工房での製作体験…。同ホテルはオプショナルバスツアーも実施している。季節に合わせて内容を変えるとあって、四季折々の魅力を求めるリピーターも多い。 |
おすすめ観光情報
名胡桃城址
上州は軍事上の要衝として戦国時代、真田、上杉、北条、武田などの各氏が覇を競った。名胡桃(なぐるみ)城は真田昌幸が築いた山城。北条氏がこの城を奪取したことを理由に、豊臣秀吉は小田原征伐を開始した。現在、城跡には資料館も。無料。
原田農園のイチゴ狩り |
原田農園
イチゴやサクランボ、モモ、ブルーベリー、ブドウ、リンゴの果物狩りが四季を通して楽しめる。野菜やキノコの収穫体験も。今は6月上旬までの予定でイチゴ狩り。採ったイチゴは30分間、食べ放題だ。Tel.0278・22・3991
月夜野びーどろパーク
ガラス工芸の成形工場に体験工房や売店、グラスアート美術館を併設。工場では「現代の名工」を含む職人の技が見られる。吹きガラスや絵付け、ステンドグラスの製作体験も。フリーダイヤル0120・0278・62
たくみの里
旧三国街道「須川宿」の風情も残す田園地帯に、わら細工や竹細工、木工などが体験できる約30軒が点在。総合案内所豊楽館 Tel.0278・64・2210 |
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【ホテルシャトウ猿ヶ京 咲楽】
Tel.0278・66・1151 ※同ホテルは新宿・川越、上野・池袋発着の送迎バスを運行中。 |
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