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浜寿司の握りずし。手前左から大トロ2カン、中トロ2カン、2列目赤身4カン、後列鉄火巻き。東京で食べると2万円以上はするとか |
大間のマグロ、風間浦のアンコウ、小川原湖の天然ウナギ…。青森県・下北半島は、想像するだけでおなかが鳴りそうな“魅惑の食”の宝庫だ。この冬、これらの味覚を存分に味わってもらおうと(株)ジャルパックは、「旬感旅行 本州最北端 下北の旬を食べよう2日間 観光タクシーコース」を企画。14日〜3月10日に実施する。下北半島をチャーターした観光タクシーで回るため、時間や道路状況を気にすることなく味覚に専念できる“おいしい”プランだ（青森県内までは飛行機を利用）。一足先に同プランを体験するため本州最北端に向かった。
最高級の味…大間のマグロ
まずは言わずと知れたホンマグロのトップブランド「大間のマグロ」。下北半島の最北端に位置する大間町は豪快な一本釣りで有名なマグロの町だ。
最高級のマグロを食べさせてくれると評判の「大間・浜寿司」へ。主人・伊藤晶人さん（48）のすすめで「本鮪握り盛り合せ」（5500円）を注文する。大トロ、中トロ、赤身、鉄火巻きの豪華ラインアップが目の前に並ぶ。見ただけでおいしいことが十分伝わってくる。味は「推して知るべし」だが、少しだけ感想を。脂に生臭さがなく、口に脂が残らない大トロ、身がたっぷりでノリとシャリとのハーモニーが絶妙な鉄火巻き…。
「うちは最も味がいい、11〜12月に水揚げされたマグロを大量に仕入れ、瞬間冷凍しています。ですから、いつでも最高級のおいしいマグロを提供できるんです。食べていただければすぐに分かります」と伊藤さん。 |
アンコウのフルコース（一部）。中央がここでしか食べられないアンコウの握り。このほかアンコウ鍋やデザートも付く |
“幻の刺し身”…風間浦のアンコウ
宿泊と夕食は風間浦村の下風呂温泉。「三浦屋」にチェックインし、白濁した天然硫黄泉で旅の疲れを癒やしたら、お待ちかねの夕食。
イカなどで有名な風間浦。同村の冬の旬は何といっても深海魚アンコウだ。しかも同村では、全国でも非常に珍しい、生きたままの水揚げが中心。一般的な底引き網漁ではなく同地では、産卵のため浅瀬に上がってきたアンコウを空釣りなど独特の漁法で生きたまま漁獲する。
三浦屋で頂くのはアンコウのフルコース。あん肝や鍋はもちろん、みそなどと和（あ）えた地元料理「とも和え」も。そして、ぜひ味わいたいのがここでしか食べられないアンコウの刺し身と握りずしだ。淡泊ながらもほのかな甘みと独特の歯応えに、思わずほほ笑む。新鮮でなければ提供できない“幻の刺し身”にプロの料理人も驚くという。
料理長の横田博司さん（55）は「アンコウは捨てるところのない魚です。肝や皮などの各部位をさまざまな食べ方で楽しんでいただければ…」と話す。 |
「Kin一」のうな重。“フワトロ感”が絶妙だ。養殖ウナギは腹が白いが、小川原湖の天然ウナギの腹は金色。俗に「金ウナギ」とも呼ばれるという |
漁獲量日本一…小川原湖の天然ウナギ
三沢市や東北町などにまたがる汽水湖「小川原湖」は、ワカサギやシジミなどが豊富な“宝の湖”。中でも天然ウナギは漁獲量日本一を誇る。
東北町の料理店「四季旬菜 Kin一（きんいち）」では、貴重な小川原湖産・天然ウナギの「うな重」（3500円）を食べることができる。
代表の沼山欽一さん（57）は、京都の料亭で修業を積んだ本格派。「小川原湖のウナギは、身が厚くて脂の乗りも素晴らしい。臭みが少ないので、ウナギのうまさが引き立つのも特長です」と沼山さん。調理に関しては「身のフワッとした食感と、皮がゼラチン状にトロッとするように心掛けています。この“フワトロ感”にこだわってウナギを焼き上げています」。
一口食べてみると、肉厚でジューシーなウナギがホクホクと口の中でとろける。フワトロ感に感動する。 |
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「旬感旅行 本州最北端 下北の旬を食べよう2日間 観光タクシーコース」 1月14日〜3日10日
「下北の旬を食べよう2日間」は、14日（月・祝）から3月10日（日）までの1泊2日。最少催行人数2人（添乗員の同行なし）。夫婦や家族、友人同士など少人数に最適なタクシーでの旅。2〜3人は小型車、4人の場合はジャンボタクシーを用意。地元のベテランドライバーが道中を案内する。
主な旅程：1日目。東京・羽田空港発、青森・三沢空港着。観光タクシーに乗車、下北へ。大間・浜寿司（昼食）、本州最北端・大間崎などを巡り、下風呂観光ホテル三浦屋へ（温泉巡り、夕食）。
2日目。 Kin一（昼食）、道の駅などを巡り三沢空港へ。
旅行代金は1人5万8000円〜7万9800円（航空運賃、タクシー代、宿泊費、食事代＝朝昼夕食4回分＝など込み）。代金は出発日により異なる。青森空港利用のプランもあり。詳細は問い合わせを。
ジャルパック リンリンダイヤル TEL.050・3155・3333 |
【問い合わせ】
■大間・浜寿司 TEL.0175・37・2739 （不定休・要予約）
■(株)下風呂観光ホテル漁火の宿 三浦屋 TEL.0175・36・2311
■四季旬菜 Kin一 TEL.0176・56・4870 |
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