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  今月の旅情報 平成24年12月下旬号  
近江商人のふる里へ  滋賀県/東近江市

しっとりした雰囲気の五個荘金堂町の町並み。旧邸の白壁を守るための舟板塀は、琵琶湖に浮かぶ腐朽したものを板塀として使用している
白壁と舟板塀の町並み続く
 「売り手よし 買い手よし 世間によし 三方よし」の言葉で知られる近江商人。商いは売り手も買い手も満足し、その利益は広く公共のために活用されなければいけない、という意味だ。今も日本企業の一部に影響を与え続けているが、この近江商人を多く輩出したのが滋賀県東近江市・五個荘地区。同地区の中心、五個荘金堂町には藤井彦四郎邸など、てんびん棒を担いで豪商となった近江商人の旧邸宅が4邸保存されている。屋敷回りの水路をニシキゴイが泳ぎ、白壁と舟板塀が織りなす町並みの風情は情緒たっぷり。近江商人のふる里、五個荘周辺を散策した。

 全国各地の産品をてんびん棒の前後に結わえ、肩に担いで日本中を回って歩いた近江商人。一介の商人から財を成し大商人へと成長した人も多かったという。

 近江商人には主に3つの流れがあった。江戸時代初期の“八幡商人”が発祥で、享保のころには“日野商人”が活躍、江戸後期から明治期にかけて多く輩出したのが“五個荘商人”だ。後発の五個荘商人は特に織物販売を中心に全国に商圏を広げたといわれる。

 その五個荘の中心が五個荘金堂町。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。同町は幕末から明治、大正、昭和の戦前期にかけ多くの商人を輩出。1880(明治13)年には全戸数の約3分の1の67戸が呉服・綿織物などの繊維製品を扱う商業に従事、うち13戸は県外にまで出店していたという。


てんびん棒を担いだ近江商人像がある外村宇兵衛邸
豪商の邸宅修復

 「これら商人たちは豪商へと出世しても決して郷里を離れることなく五個荘金堂町に本宅を築いていました」と話すのは東近江市観光物産課の上田元一さん(57)。その邸宅の一部が藤井彦四郎邸、外村繁邸、中江準五郎邸、外村宇兵衛邸として今も残されている。その中で、呉服類の販売で商圏を広げた外村宇兵衛家は東京、京都、福井などに支店を持ち、明治期は全国長者番付に名を連ねるほどの豪商になった。

 家業の隆盛とともに屋敷は新増築が重ねられ、盛時には主屋、納屋、書院、大蔵、米蔵、雑蔵、大工小屋など10数種に及ぶ建物が建てられていたという。その後老朽化したが、旧五個荘町が茶室・四阿(あずまや)の復元、主屋と庭の改修や整備を行い明治期の姿に修復している。

 その外村邸で当時の生活がしのばれるのが川戸(かわと)。屋敷内に水路を引き込んだ洗い場のことだ。この水を防火用水に利用したり、魚を飼ったりしていたという。今も、水路を泳いでいるニシキゴイが時々、訪問してくる。

 「不撓不屈(ふとうふくつ)」「勤勉」「倹約」「正直」「堅実」をモットーにしていたという近江商人。創業時に決して恵まれた環境ではなかった彼らがなぜ、成功したのか。その答えを自分なりに五個荘金堂町で探してみるのも面白い。


「納屋孫」で調理しているコイの刺し身や煮付け、アユの空揚げなど。このほか鮒鮓(ふなずし)も名物
料理店「納屋孫」
 五個荘で近江商人が天保のころからひいきにしていたと伝えられる料理店「納屋孫(なやまご)」。コイやフナ、アユなど琵琶湖でとれた新鮮な魚などを伝来の手法で調理している。TEL.0748・48・2631
【ローザンベリー多和田】
 五個荘から足を延ばすと、JR米原駅から車で約10分の所に昨年9月に体験型観光農園として「ローザンベリー多和田」がオープンした。

 同農園には、敷地1万3000平方メートルのガーデンや3万平方メートルのブルーベリーやブドウ園、無農薬の野菜畑などのほか、バイキングレストラン、カフェ、羊の放牧場などがある。収穫体験や里山体験、炭焼き体験など年間を通してさまざまな体験やイベントを開催している。TEL.0749・54・2323

桃山様式の豪快な巨石庭園がある教林坊
【繖三観音】
 東近江市は、五個荘だけでなく歴史的遺跡も数多いが最近、新たな観光スポットと注目されているのが繖(きぬがさ)三観音だ。繖山にある観音正寺、教林坊、石馬寺(いしばじ)の繖三観音には人々を癒やし、力を授けるパワーがあるといわれている。

 観音正寺は西国三十三カ所観音霊場の第32番札所。インド政府の協力で輸入された白檀香木からつくられた本尊、一丈六尺総白檀の千手観音がまつられている。

 教林坊は江戸初期のかやぶき書院と桃山様式の豪快な巨石庭園などが見どころ。

 一方、石馬寺は聖徳太子が松につないだ馬が傍らの池に沈んで石と化したという因縁から名付けられた。

 繖三観音を巡ってひと玉ひと玉に祈祷(きとう)・祈願されたパワーストーン3個を集めると「幸せの石お守り」が完成。ひも100円、幸せの石各300円。
【東近江市観光の問い合わせ】
 東近江市観光協会 TEL.0748・48・2100

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