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ダン・ピアソン氏がデザインした「メドウ ガーデン」=十勝千年の森。十勝の草花がつくる美しい風景を楽しめる |
「ガーデンショー」なども開催
雄大な自然と季節ごとに色とりどりの花が咲き誇る“花大陸・北海道”。中でも「北海道ガーデン街道」は、北海道ならではの気候や景観を生かした個性豊かなガーデンが点在する観光ルートだ。清水町の「十勝千年の森」では、「北海道ガーデンショー」が開催されている。庭と人間との対話—。自然の風景やアクティビティー、豊かな食も堪能できるガーデン巡りの旅に出かけよう。
旭川〜富良野〜十勝を南北に結ぶ全長約200キロの「北海道ガーデン街道」。倉本聰脚本のテレビドラマの舞台となった「風のガーデン」(富良野市)や日本初のコニファー(針葉樹)ガーデンとして知られる真鍋庭園(帯広市)、菓子メーカーが展開する「六花の森」(中札内村)…。街道には北海道の代表的な7つのガーデンが集中し、5月下旬から8月中旬にかけて花の見頃を迎える。
まるで「おとぎの国」のような雰囲気の真鍋庭園 |
日高山脈と十勝平野の接点に位置する十勝千年の森は、壮大なスケール感と癒やしが味わえる“森のガーデン”だ。自然の営みと一体となる「北海道ガーデン」をコンセプトに4つの庭を展開。世界的なガーデンデザイナー、ダン・ピアソン氏が手掛けた「アースガーデン」もその一つで、5ヘクタールの広大な大地に大小13の芝の丘が大きく波打つ。
森の地下には薬石として有名な麦飯(ばくはん)石が豊富に埋まり、パワースポットとして訪れる人もいるとか。また、同所では電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」を使ったガイドツアー(16〜69歳、一人8400円。要予約)も。初心者でも操作が簡単で、草原や森との一体感を満喫できると好評だ。支配人の瀧川隆博さん(57)は「再生の仕組みや共生をテーマに、千年後の未来に引き継ぐ森を育てています。千年の丘からは、十勝平野や大雪山系が一望できます」。
そんな十勝千年の森を舞台に、10月8日(月・祝)まで開催中の「北海道ガーデンショー」(入場料大人1500円)。国内外のアーティストが「人と自然との共存」をテーマに、新しいガーデンの形を発信しようとする試みで、さまざまな大きさとスタイルの庭で構成。伝統的な日本庭園や都市型のデザインとも異なる、「北海道の風土」に根差した新しい庭園文化を提案する。会期中にはガーデニング講座や「大地の音楽会」などのイベントも。
開催地事務局(十勝千年の森内)TEL.0156・63・3000 |
十勝ヒルズ内にあるレストランヒルズのランチ。ビュッフェスタイルの食事と、単品のアラカルトメニューが味わえる |
「十勝ヒルズ」でランチを味わう
JR帯広駅から車で15分の「十勝ヒルズ」(幕別町)は、四季折々の花々が楽しめる丘の上の花園だ。約1000種の草花や樹木が園内を彩り、8〜9月はユリやクジャクアスターなどが見頃に。園内はカート(別途有料)で回ることも。
十勝の「農と食」を感じられるスポットでもあり、特にレストランのランチはおすすめ。美しい眺望に加え、地元産の旬の食材や豆を使ったメニューが味わえる。また、小豆やジャガイモなど十勝産の原材料にこだわり、独自の特許製法で開発した「十勝純粋酢」も販売している。入園料大人500円。TEL.0155・56・1111
スイーツも満喫
旅の仕上げは老舗菓子店へ-。「柳月スイートピア・ガーデン」(音更町)は、1947年創業の「柳月」の店舗兼工場だ。シラカバの薪を模したしっとり系のバウムクーヘン「三方六」は第27回モンドセレクションで最高金賞を受賞したほど。米粉100%使用で“粉雪の口どけ”にこだわった「ユキピリ花」も新食感の味わいだ。カフェやお菓子作りの体験工房(有料)も。TEL.0155・32・3366 |
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【北海道デスティネーションキャンペーン】
7月1日(日)〜9月30日(日)。地元の食や体験を通して「北海道にしかない、新しい発見の旅」を提案する観光キャンペーン。公式ホームページではおすすめ7コースに加え、道内18地域のモデルコース(3泊4日プラン)を詳しく紹介している。
http://www.hokkaido-dc.jp/ |
【お得なチケット】
7つのガーデン施設の中から4施設で利用できる「北海道ガーデン街道チケット」(1600円。ガーデンショー開催中、十勝千年の森では利用不可)。また、ガーデンショー+3施設で観賞できる「共通チケット」(2100円)は、各ガーデン施設で販売している。 |
【観光の問い合わせ】
(社)北海道観光振興機構 TEL.011・231・0941 |
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