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雪と氷の銀世界、豊富な食と温泉 北海道/旭川周辺エリア |
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丘が連なる美瑛の雪景色 |
氷でできた架空の町、アイスビレッジ |
広大な大地が一面の銀世界となる冬の北海道。この時季、札幌の雪まつりやパウダースノーのスキー場を訪れる人は多いが、冬にはそれだけではない、多彩な楽しみ方がある。美しい雪景色や温泉、グルメなど、冬の北海道ならではの魅力に触れるべく、美瑛(びえい)やトマム(占冠村)、旭川を訪ねた。
白銀の丘、氷の町
青い空をバックに連なるなだらかな丘。春から秋には、緑の農作物や色とりどりの花で埋め尽くされる美瑛の丘は、見渡す限り、真っ白な雪に覆われていた。氷点下の凍(い)てつく寒さの中、そこに凛(りん)として立つポプラやカシワの木が美しい。こうした木の中には、コマーシャルや商品のパッケージなどに使われたものもあり、「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」などと名づけられ、町の名物となっている。
スキー場として有名なトマムには、12月下旬から3月中旬まで、星野リゾートトマム内に“氷のオアシス”アイスビレッジ(TEL.0167・58・1111)が登場する。氷でできたこの架空の町には、スケートリンクやレストラン、教会などが開設され、幻想的な雰囲気の中で食事をしたり、アイススケートをしたりして楽しむことができる。 |
旭山動物園の「ペンギンの散歩」 |
雪の美術館、旭山動物園
大雪山系の麓に位置し、寒い日には氷点下20度前後にもなる旭川は、多種多様の氷の結晶が観察される場所。そんな旭川市内に、雪をテーマにしたユニークな「雪の美術館」(TEL.0166・63・2211)がある。
木内和博館長(65)が「建物全体で雪の美しさを表現しました」と言うように、中世ヨーロッパの城をほうふつとさせる美術館の中は、雪をモチーフとしたさまざまな装飾が施されている。入り口かららせん階段を下りて行くと、その先にあるのは、氷の回廊。低温に管理されたガラスの中に、本物の氷の造形を見ることができる。
その他、研究者が長い歳月をかけて撮影した雪の結晶の写真や映像を約200点展示。雰囲気のいい音楽堂やカフェも併設している。
同じ市内には、動物本来の行動を引き出す“行動展示”で人気が高い旭山動物園(TEL.0166・36・1104)もある。冬には、寒い地域に生息するホッキョクグマなどが、生き生きと活動する様子や、「ペンギンの散歩」(12月下旬〜3月中旬の積雪期に開催)を見学するのも楽しい。 |
各地域の厳選した食材を使って作られた料理を提供 |
温泉に食
「温泉地の数が日本一」を誇る北海道は、豊かな自然の中で育まれた新鮮な食材の宝庫としても知られる。
寒い冬に、雪を眺めながら温泉に漬かり、湯上がりには、地元の食材にこだわった料理に舌鼓。そんな食をメーンとした宿泊プランを提供する「ウインターショック!HOKKAIDOキャンペーン」が現在、道内各地の温泉地(13エリア)で催されている。
今回訪ねたびえい白金温泉(美瑛町)では3月16日(金)まで、地元産の豚肉や野菜を使った料理を提供。その他、北湯沢温泉(伊達市)やウトロ温泉(斜里町)などでも、3月末までキャンペーンを展開している。
雪の時季にしか見られない美しい景色を愛(め)で、温泉や料理を堪能する。そんな冬の北海道の旅へ出かけてみてはいかがだろう。 |
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【各観光地やキャンペーンの問い合わせ】
(社)北海道観光振興機構 TEL.011・231・0941 |
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