「湯治」とは、温泉に浴して病気を治療すること。かつて江戸・明治期ごろには湯治宿に自炊しながら長逗留(とうりゅう)することが盛んに行われていた。しかし、三朝温泉が提案するのは現代版の湯治だ。 「それは21世紀の新しい温泉湯治のあり方なんです」と話すのは、名旅館「藍の宿 木屋旅館」社長の御舩秀さん(56)。長めに滞在し、総合病院で生活習慣病などをチェックし温泉療養、または散策や趣味などで気ままな時間を過ごす─。これが三朝温泉の“健康保養リゾート”構想だ。