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沼ッ原湿原を散策する(右から)合戸悦子さん、杉山万珠子さん、一言ゆう子さん、八木智子さん |
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読者が体験ツアー 栃木県・ホテルエピナール那須
那須御用邸がある日本有数のリゾート地、栃木県・那須高原—。この秋には、“日本百名山”の1つに数えられる那須連山が見事な紅葉シーズンを迎える。那須にある数多くの宿泊施設の中で、シニア向けに四季折々の多彩な企画や体験イベントで注目を集めているホテルエピナール那須。今回、小紙読者代表の4人に同ホテルや那須高原を1泊2日で体験してもらった。
エピナールとはフランス語でホウレンソウ。「ポパイのように、エピナールに宿泊すれば元気になれるという意味で名付けられました」と宿泊支配人の島元亨さん(38)。那須連山が間近に見える敷地5万坪に地上13階と14階のツインタワーの同ホテルは客室数302室、収容人数約1400人の規模を持つ。
体験ツアーに参加した東京・目黒区に住む一言(ひとこと)ゆう子さん(57、以下同)とその友人、八木智子さん、合戸(ごうど)悦子さん、杉山万珠子さんの4人は中学1年時の同級生。東京駅八重洲南口からの直行バスに乗り、約3時間でホテルに到着。
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低温で火を通した那須産の三元豚にアスパラ、ナスを添えたメーンディッシュ(ラ・ヴェルデュール) |
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旬の地元食材
早速、「メインタワー」13階にあるフレンチレストラン「ラ・ヴェルデュール」で昼食をとることに…。実は、那須を中心に栃木県はチーズやバターなど生乳産出額が本州一で、牛肉や三元豚、それに野菜など食材に恵まれている。それら地元農家で作る新鮮な野菜や肉など旬の食材を生かした料理がおいしい。
工房で陶芸体験
食後は腹ごなしを兼ねてホテル敷地内にある体験工房で陶芸教室を体験。講師の佐藤正和さん(43)と渡辺かおるさん(35)の丁寧な指導の下、皿2枚を作った杉山さんは「夫と2人で使います」とほほ笑む。自然乾燥の後で焼き上げて約2カ月後に自宅に配達してもらえる。
慎重な手つきで鉢を作る一言ゆう子さん |
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“ゆがみ”を改善
続いて、早稲田大学スポーツ科学講師の矢野史也さん(57)指導による運動生理学の理論に基づいたプログラム「カラダのゆがみ発見・改善プログラム」を体験。腰が痛かった八木さんや合戸さんは、骨盤のバランスを矯正する動きで「腰が軽くなった」と喜ぶ。夕食は日本料理「那珂川」で。
夜の企画も楽しめる。午後9時半から毎夜ロビーで開かれているコンサート「森のハーティー・パーティー」のほか、今月30日(水)から始まる「歌声喫茶」(定員70人、午後7時〜8時半、水曜開催=除外日有)では、ピアノやアコーディオンの伴奏で青春時代の歌を歌って全員が盛り上がる。
秋の湿原を散策
2日目の朝食後、ネイチャーガイドの鈴木壽男さん(60)とホテル専用バスに乗って所要時間約3時間の沼ッ原(ぬまっぱら)湿原散策ツアーに出発。一足早く秋を迎えた沼ッ原湿原には草紅葉が始まり、あちこちに咲く紫色のエゾリンドウが目立っていた。
ホテル帰館後、これも体験イベントの1つ、そば打ち道場(講師は菅井照夫さん=75)で自分が打ったそばを食べて体験ツアーの全スケジュールが終了。一言さんは「いろんなことを体験できるホテルは少なく、いい思い出になりました」と満足していた。
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