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  今月の旅情報 平成20年5月下旬号  
花とロマンの里  静岡県/伊豆・松崎町

ナマコ壁の蔵
 
 伊豆の松崎町(静岡県)は花とロマンの里だ。6つの温泉場を持つ松崎は漆喰(しっくい)こて絵の名工「入江長八」のふるさと。街並みは白と黒のコントラストが目に鮮やかなナマコ壁の家々や明治の薫りを今に伝える国の重要文化財「岩科学校」が独特の雰囲気を醸し出している。四季を問わず心に残る風景が印象的だ。

目に鮮やかなナマコ壁
 街中には那賀川をはさんで明治の商家・伊豆文邸や明治の初期に建築された呉服問屋で当時の様子を再現している中瀬邸が建ち並ぶ。ナマコ壁で欄干を装飾した「ときわ大橋」にはツバメと桜の花がこて絵で描かれている。また、松崎を詠んだ投句の入選句が張られた行灯(あんどん)100基余りも設置。長八美術館とその脇にある鏝塚(こてづか)も見どころだ。鏝塚の文字は元首相の小泉純一郎氏による。そのほか寺社仏閣が多数あり歴史の散歩道となっている。

長八美術館
 長八美術館では、松崎が生んだ漆喰こて絵の名工・入江長八の作品約50点が展示公開。1984(昭和59)年7月に完成した同館。「建築時には日本左官業組合連合会が全面的に協力、全国の名工2000人余りが施工のために松崎に来ました。古代と現代の左官技術を融合してできた建築物です」と言うのは (財)松崎町振興公社の鈴木誠さん(46)。美術館の生みの親の建築家・石山修武氏はこの建物で“建築界の芥川賞”といわれる「吉田五十八賞」を受賞した。

 こて絵は左官職人がこてを使い、建築素材である漆喰をレリーフ状に盛り上げ、民家の壁などに描いたもの。もともと建築装飾だったが、長八は額縁、掛け軸にまでその制作の幅を広げた。こて絵は屋外のものだが、長八は絵画的にとらえており、室内装飾を意識した。「芸術的にも非常に価値の高いものと思いますが、絵画界ではもうひとつ意識が低いので識者のお墨付きがほしいです」と鈴木さんは啓もう活動に励む。

 長八は1815(文化12)年、貧しい農家の長男として伊豆国松崎村で生まれた。手先の器用さを見込まれて12歳の時に同村の左官業の棟梁(りょう)に弟子入り。19歳で江戸に出て左官の修業を積む一方、喜多武清という狩野派の画家の下で絵を学んだ。東京に多くの作品が残されていたが、関東大震災で多くが焼失した。1889年、75歳で没。


正面から見た長八美術館

 
国の重要文化財・岩科学校

 
ガイドする松本晴雄さん
ふるさとガイド松崎
 松崎の街を案内する目的で2005(平成17)年に「ふるさとガイド松崎」が発足した。団体客から2~3人のグループまで対応している。ガイドコースは長八美術館周辺、ナマコ壁通り、中瀬邸周辺など約1時間。土曜日は午後1時半から、日曜・祝日は午前10時から観光協会でメンバーが待機している。団体は予約が必要。「松崎は本当にいいところです。気候も温暖。ぜひ、松崎に来てあちこちの名所・旧跡を見学してください。また歴史の散歩道も散策してください」と同会会長の松本晴雄さん(72)は話している。

岩科学校
 街中心部の南にある岩科学校は1880(明治13)年に完成、ナマコ壁が特徴の社寺風建築様式と洋風を取り入れた伊豆地区最古の小学校だ。「当時、松崎村は教育熱が高く、総建築費用の4割が寄付金といわれています」(松崎町役場企画観光課・馬場順三さん)。2階の欄干には長八によって136羽の鶴が施され、まるで壁面から飛び出さんとばかりに飛翔(しょう)する姿を見せる。「136羽はその時の生徒数だったのでは、と推測します」と馬場さん。

 
町内に100余りの行灯が設置されている


◎公共の宿 伊豆まつざき荘
松崎町が運営する公共の宿「伊豆まつざき荘」。6階建て、138人収容。豊かな自然と海を感じさせてくれる宿。海の幸をふんだんに使用した「弁天鍋」が名物。
料金:1泊2食9475円から。
問い合わせ:TEL0558-42-0450

【アクセス】
東京→蓮台寺(踊り子号)→松崎(バス)
【問い合わせ】
松崎町役場企画観光課:TEL0558-42-3964
松崎町観光協会:TEL0558-42-0745
【各施設の入場料】
長八美術館=500円、岩科学校=300円、中瀬邸=100円


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