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琵琶湖に浮かぶ「ビアンカ号」 |
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「びわ湖に泊まる、信長ロマン紀行」。
滋賀県といえば琵琶湖。そして戦国時代の覇者たちが刻んだ数々の歴史。その魅力を存分に伝えようと近江路にこの2つの旅テーマが登場した。琵琶湖一周「近江学びの旅」クルージングツアーは琵琶湖汽船創業120年を記念して企画された。
一方、「信長ロマン紀行」は安土城跡の発掘調査が進み今春大手門周辺の整備が完了、観光客の見学が可能となった。
琵琶湖に泊まるクルージングツアー
さわやかな風をほおに受けながらクルーズを楽しみたい、もちろん滋賀県ならではの歴史や文化にも触れたい。こんな琵琶湖ならではのクルージングツアーが登場した。琵琶湖最大の客船「ビアンカ号」に乗って雄大な景色を眺めながら大津港を出港、今津港そして長浜港に寄港して観光する。
「専用デッキ付きのスイートルーム2室を含め21室の客室があります。企画日の設定がありますが、夫婦で思う存分、クルージングと歴史や文化のレクチャーを楽しんでください」と同社販促営業部販促セクションマネジャーの徳田俊哉さん (55) 。
今津港では高島市の町並みを散策。長浜港では長浜黒壁散策ほか竹生島などがオプションで探訪できる。
琵琶湖ができたのは約400万年前といわれ、世界で3番目に古い古代湖。それだけに固有種が多く存在している、といった歴史や環境についての勉強会がある。
このほか「近江戦国物語」やヨシ笛コンサート、ヨシ工作体験、星空観察などが船上で楽しめる。
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整備の完了した大手道 |
信長ロマン紀行 夢の跡「安土城跡」
1579(天正7)年、織田信長によって完成を見た安土城天主は、日本最初の本格的天主で信長が天下統一の拠点として琵琶湖岸に築いた大城郭。
しかし完成してからわずか3年、本能寺の変で信長が倒れた後、天主は焼失した。城も築城開始から10年で焼失してしまったため、わずかな記録や古文書によってその姿を想像するしかなかった。
そこで滋賀県では安土城跡の保存と活用を図るため、発掘調査とその成果に基づく環境整備を1989(平成元)年から20年計画で進めてきた。そして今春、大手門周辺の整備が完了して公開する運びとなった。
「調査が進むにつれて信長の別の一面なども徐々に分かってきました。これまでは天主だけが話題になっていました。城郭全体がすべて解明されたわけではありませんが、調査もだいぶ進んでいます。大手門から城を見上げるときっと天主がそびえていたのだろう、そんなロマンに駆られます」というのは安土城郭調査研究所の近藤滋所長。
JR安土駅から安土城跡にかけての約25分の道は、信長が天下統一を夢見た往時をしのぶことができる、歴史ファンに人気のコースになっている。
この安土城跡から徒歩10分の所に原寸大に復元した安土城天主を展示・保存する「安土城天主 信長の館」がある。92年にスペイン・セビリア万博で400年ぶりにその姿を現し、万博終了後、安土町に譲渡移築された。
「安土城跡」「安土城天主 信長の館」ともJR安土駅をはさんで徒歩25分。料金それぞれ500円。
クルージングツアー★スケジュール★
1日目:正午に大津港集合、クルージング開始、ディナークルーズで船中泊。
2日目:午前6時半モーニングクルーズで朝食とともに遊覧、午後6時半大津港着、解散。
設定日:9月11日、25日。10月16日、23日。11月6日、20日(いずれも火曜日)。
料金:1人3万9000円~5万5000円
問い合わせ・予約:TEL077-524-5000 |
『安土町観光案内所 (安土城跡) 』
TEL0748-46-4234
『信長の館』
TEL:0748-46-6512 |
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