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青い海と白い砂浜。見ているだけで癒される。すぐ近くにはマンタが回遊するダイビングスポット「川平石崎マンタスクランブル」がある。 |
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暖冬とはいっても、やはり冬の寒さは身にこたえる。そんなときこそ南国でロングステイはいかが―。日本屈指の南国リゾート、沖縄・石垣島では、この季節でも穏やかな気候の中、時間がゆったりと流れている。身も心も癒やされようと、(株)クラブメッドが運営する石垣島カビラ・バカンス村を訪ねた。
東京を離れて温暖の地へ
海/自然散策/ミンサー織体験
東京から直行便で約3時間半、石垣空港に到着。東京と違い空気が生暖かく、さっそく冬の装いを解く。石垣島の人気スポット川平湾に近いカビラ・バカンス村へは空港から車で40分ほど。「今、石垣島はバブル景気。最近はここを気に入って、定年退職を機に住み着く人が多いですね」とタクシーの運転手さんが教えてくれた。
(株)クラブメッドはフランス生まれのバカンス企業で、世界25カ国に約80カ所のバカンス村を運営している。カビラ・バカンス村では、東京ドーム2・5個分に当たる広大な敷地に、宿泊棟や、沖縄料理や南国のフルーツが楽しめるレストラン、バー、プール、テニスコート、フィットネス、スパ、シアターなどが点在。目の前には青い海が広がり、敷地内を散策するだけでも十分に楽しめる。
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「2回教室に来ていただければ、1曲弾けるようになります」と三味線教室の師範代、佐藤智子さん(31)。わかりやすく教えてくれるので、初心者でも安心だ |
バカンス村の人気の秘密は、ゲストがお金のことを気にせずにすむよう「オールインクルーシブ(すべて込み)」というシステムを採用していることだ。つまり、飛行機代や宿泊費、滞在中の全食事代、各種アクティビティー、レッスンなどバカンス村で過ごすのに必要なものがほとんど含まれている。余計な出費を気にする必要がないため、三線(さんしん)教室やマウンテンバイクなどを心行くまで楽しむのもよし、日がな1日海を眺めながら泡盛を飲むのもよしだ。
八重山体験プログラム
せっかく石垣島に来たからには、バカンス村おすすめの「八重山体験プログラム」(別料金)を試してみたい。八重山諸島の自然や文化をじっくり楽しむためのプログラムで、その中のひとつ「自然散策ツアー」に同行した。
ネイチャーガイド樹生さん(51)の丁寧な解説のもと、約20人の「定年世代」男女に交じって敷地内を散策。敷地内には、デイゴやゲットウ(月桃)、ガジュマルなど300種以上の植物が生い茂り、まさに南国植物の宝庫だ。
「どの文化にも、その根っこには自然があると思います。だからもっと自然そのものに目を向けてもらいたいですね。このツアーで、自然を観察する技術を身につけていただければうれしいです」とさん。実はさんは大阪出身。「島の自然に魅せられて20年ほど前に住み着いてしまいました」
参加したシニアに南国植物の説明をするさん(左)。絶妙な説明に笑いと歓声が絶えない。 |
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5つと4つのかすり柄が交互に織られている「ミンサー織」。昔、「いつ(5)の世(4)も末永く幸せに」という思いを込めて女性が男性に贈ったという。 |
このほか同プログラムには、床がガラス張りのボートで熱帯魚などを間近で見ることができる「川平湾グラスボート観光」や島の伝統織物「ミンサー織」の体験、マングローブ植樹などイベントが盛りだくさんだ。
【ロングステイ カビラ8日間】
6月9日までの毎週土曜日東京発。7泊8日。代金は2人1室利用大人1人11万8000円(オールインクルーシブ)から。八重山体験プログラムは追加代金2万円。ほかにも「石垣島内4時間観光」や「西表・由布島と天然温泉」などのオプショナルツアーもあり。
問い合わせ:0088・21・7006 |
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