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“伝統と今”石川の美技 |
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「加賀・能登・金沢 江戸本店」は、地元20の企業が共同出資で運営する石川県のアンテナショップ。場所柄、観劇や映画鑑賞帰りの中高年、夕方からは会社員やOLなどの利用が多いという。
歴史・風土が異なる同県3地域から集めた食品、工芸品の総数は約900点。「伝統と今の時代に合わせたものを取り入れたい」と、工芸品は九谷焼や加賀友禅など伝統的なものに加え、現代生活に合ったものも並ぶ。能登の地酒と柿渋とで染め上げた独特の風合いのバッグ、河原の石に伝統の輪島塗を施した石蒔絵…。輪島の年配女性が昔の手法と現代の色使いで作った「布ぞうり」は履くと健康にもいいと評判だ。
食品部門では、煮物やいため物の隠し味に重宝するという能登の魚しょうゆ「いしり(いしる)」をはじめ、加賀棒茶や菓子などを販売。アーモンドとレモン、シナモンの香りがやさしく溶け合った「愛香菓」など和と洋が融合した菓子もある。また、日本三大珍味の干くちこ(能登産ナマコの卵巣を1本1本麻縄にかけ三角形に整形して素干しにしたもの)も同店の人気商品。日本酒など約50種をそろえているが、「生のくちこを猪口(ちょこ)に落として、燗(かん)した酒で飲むのがおすすめ」と同店スタッフ。
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石川県アンテナショップ
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