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  東京版 令和4年6月上旬号  
バッハの難曲に挑む  チェロ奏者・大友肇さん

大友さんは千葉県長柄町に住んで15年になる。「結婚してから住むようになりました。子どもを自然豊かな場所で育てたかったので」。地元で開催している「ながらの春 室内楽の和 音楽祭」や、浦安音楽ホールの「レジデンシャル・アーティスト」としての活動を通じ、室内楽の楽しさを伝えている
20日のリサイタルで「無伴奏チェロ組曲」全6曲
 日本で数少ない常設の弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」のチェロ奏者、大友肇さん(50)は、ソロ活動にも力を入れている。20日に東京文化会館小ホールで開く「大友肇(チェロ) 無伴奏の世界」ではJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」全6曲を中心に演奏。大友さんが「チェリストにとって特別な作品」と位置づけているバッハの曲の中でも、高度な演奏が求められる同組曲を1日で弾き切る。「1人で演奏してもハーモニーを奏でる」と評されるほど、自然で調和のとれた演奏が特徴の大友さんが、バッハの難曲に挑む。

 室内楽で30年近く活動している大友さんが、「バッハの中でも非常に難易度が高い」と語るチェロ独奏用の同曲。その1番から6番までを1日の演奏会で弾くのは今回が初めてという。

 バッハの曲はこれまで20世紀の名チェロ奏者、(パブロ・)カザルスなど多くのチェリストが演奏し、CDやレコードに録音している。しかし、バッハの楽譜は非常にシンプルで多くのことは書かれていないため、演奏の雰囲気やスタイル、曲の解釈など演奏者によって異なることが多いという。「それが面白い」と大友さん。特に、無伴奏チェロ組曲はバッハ自筆の楽譜は残存していない。ごく初期の手稿が今日いくつか伝わっているものの、そのどれがオリジナルに近いか判別できないという。このため、「自分でそれをどう弾くか、と解釈しながら演奏していくようなところがあります」。チェロは演奏できなかったとみられるバッハだが、「チェロという楽器がどんな響きをして、チェリストがどんなふうに鳴らすのか、本当によく分かっている」と感じている。

 「無伴奏チェロ組曲の1番から6番まで、だんだん山を登るような感じで難しくなっていくんです」と大友さんは話す。

 今回のリサイタルは、このほどリリースされたCD「大友肇 バッハ&ディーリアス、ドヴォルザーク」でバッハ無伴奏チェロ組曲6曲が完結したのを記念して開催される。当日は、昼の部でバッハの無伴奏チェロ組曲第1番から第4番を、夜の部で同第5番と第6番などを演奏するという2部構成。昼夜合わせると演奏時間は3時間以上にも及ぶという。

メロディーを弾く
 大友さんは桐朋学園大学在学中の1994年に、「クァルテット・エクセルシオ」(以下、エクセルシオ)を結成し活動を開始して今年で28年目。

 エクセルシオでは2台のバイオリンとビオラ、チェロの4人で演奏しているため、調和よく奏でることを常に心掛けている。「バイオリンなどで弾く華やかなメロディーを支える土台や柱ともいえるのがチェロの役割」と考えているからだ。しかし、あるとき「エクセルシオでベース的なパートだけを演奏していたのでは、メロディーを弾くことからだんだん離れていってしまう」と気付く。「この先長くベース的なパートを弾き続けるにしても、ソリストとして演奏するにしても、カルテットで弾いているだけではダメだと思った」。そこでエクセルシオでの活動の傍ら、10年ぐらい前から意識的にソロ活動に取り組んでいる。

 2014年、ソリストの受賞がほとんどだった日本人チェリスト最高の栄誉といわれる「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を弦楽四重奏のチェリストとして評価され、受賞。それも励みとなってソリストとしての演奏活動を増やしてきた。そんな大友さんのクラシック音楽とは別の面の“歌心”を鑑賞できるのが、動画共有サイト「You Tube」で配信されているクイーン(英国のロックバンド)の曲「ボヘミアン・ラプソディ」の演奏。野本哲雄のピアノ伴奏で、起伏の激しいメロディーをチェロでリズミカルに奏でている。

「運命の曲」
 大友さんは72年京都市生まれ。母は京都市交響楽団(京響)のビオラ奏者で、姉がバイオリンを習っていた関係から「家族で室内楽が演奏できるように」との母の気持ちもあって、6歳からチェロを習い始めた。京響のチェロ奏者の津田朝子や、日本チェロ界の代表的チェロ奏者といわれる井上頼豊に師事し、弦楽合奏やアンサンブル演奏を通じて仲間と弾くことの楽しさを体験、小学校の作文で「将来はチェリストになる」と書くほどチェロが好きに。そして、中学生のころ運命の曲に出合う。バッハの無伴奏チェロ組曲だった。「CDで聞いたのかレコードだったのか思い出せないのですが、カザルスが演奏する同組曲の1番から6番までを聞いたとき、これまでになかったような感動を覚えました」。桐朋学園高校、同大学へと進んで同大学在学中に同世代の仲間と結成したのがエクセルシオだ。96年、「第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門」で2位となり、00年、弦楽室内楽コンクールで最高峰の一つといわれる「パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール」で最高位を取るなど現在、同楽団は日本を代表する室内楽団に育っている。

 大友さんはこれからの目標について、「エクセルシオを続けていくこと」と話す。「継続させるためには定期的に練習を積むほか、いろんなことにチャレンジしながら一歩一歩前進することが重要です」。20日のリサイタルは、大友さんにとってチェロの表現を探求するための挑戦であるとともに、これまで続けてきたソロ活動の集大成でもある。

♪大友肇(チェロ) 無伴奏の世界♪
 20日(月)午後3時(昼の部)と同7時(夜の部)、東京文化会館(JR上野駅徒歩1分)小ホールで。

 予定曲は、昼の部:J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番ト長調」、「同第2番ニ短調」、「同第3番ハ長調」、「同第4番変ホ長調」、夜の部:カサド「無伴奏チェロ組曲」、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調」、黛敏郎「BUNRAKU」、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調」。

 全席自由。昼の部3000円、夜の部3500円。昼夜連続券6000円。問い合わせはミリオンコンサート協会 Tel.03・3501・5638

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