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  東京版 平成29年4月上旬号  
生涯現役で喜劇女優  劇団「ワハハ本舗」の久本雅美さん

自身の気質について、「いわゆる“優等生タイプ”ではないのですが、真面目なんです(笑)。仕事も、そして遊びもとことんまで真面目にこなさなければ気が済まないんですよね」と久本さん。休みや旅行もだらだらせず、しっかりと予定を立て、それをてきぱきとこなして楽しんでいるという
 複数のレギュラー番組に出演し、テレビでその姿を見ない日はないと言っても過言ではない久本雅美さん(58)。生涯現役で喜劇女優でありたいという彼女は、自身が所属する劇団「ワハハ本舗」の舞台について、「私の帰るところ」と大きな愛着をにじませる。同劇団の柱の一つである全体公演が今年でついにフィナーレを迎える。公序良俗なんのその、自由な肉体表現で観客と一緒に笑いをつくり上げてきた同劇団の全体公演。5月の東京国際フォーラムを皮切りに全国を巡る最終公演は一体どんな舞台になるのか、久本さんに話を聞いた。「一度復活しましたが今度こそ最後。総集編はやりません。私を含め劇団員全員が新ネタを披露し、最後まで突っ走ります」

5月から“フィナーレ”公演
 観客を巻き込み、そのリアクションによる化学変化で笑いを盛り上げるのがワハハ本舗の舞台。久本さんは昨年の公演のラストに、今回の最終公演で結婚式を挙げると宣言したが、「残念ながら本物の結婚式ではありません(笑)。最終公演では1回の舞台ごとに会場からお婿さんを選び、日替わりで結婚式を挙げますよ!」と、今回もとことんまで観客と一緒に遊びたいと話す。

 久本さんは1958年、大阪のごく普通の家庭に生まれた。ただ、親戚中に明るく面白い人が多く、久本さんも自然と「人に笑って楽しんでもらうことが楽しくてしょうがない」という性格に。小学校ではコントの台本を書いては友達と練習に励み先生や皆に披露するなど、いつもクラスの笑いの中心にいた。

 また、短大時代は友達とコンビを組み吉本興業主催の素人漫才コンテストで優勝するほどの才能を見せたが、お笑い芸人になるつもりは全くなかったという。「小学生のときは新聞記者、高校生からはラジオのDJになることが夢でした。結婚よりも社会に出て、自分にしかできない仕事で活躍したいという思いが強かったのだと思います」

 そんな久本さんに転機が訪れる。友達に付き添い東京へ出掛けたときのこと。佐藤B作率いるコメディー劇団「東京ヴォードヴィルショー」の舞台を見て雷に打たれたような衝撃を受けたのだ。「大阪では見たことのない“かっこいい”お笑いの形でした。そしてこの舞台に立ちたいと切実に思うようになりました」

 大阪に帰った後、家出同然に上京。同劇団に押し掛け入団を果たす。このとき22歳。とはいえ久本さんは演劇経験がゼロ。すぐに大きな壁に突き当たる。「先輩からは駄目出しばかり。かつ劇団員なので給料はなく食うや食わずの貧乏生活。心が折れなかったのが不思議なくらいでした」

 同劇団では大阪弁を封印。清純な女性役が多かったというが、どうしても芽が出ずあがいていた入団3年目の1984年、2度目の転機が訪れる。ほぼ同期で入団していた柴田理恵らの新劇団「ワハハ本舗」旗揚げに誘われたのだ。久本さんは意を決し「ヴォードヴィルショー」を退団、新しい輪に飛び込んだ。

「ワハハ」で才能開花
 テレビでは表現することが難しい過激なお笑いの形を旗印とした同劇団。型にはまった演技ではなく、素のままの自分を出すようになった久本さんのパフォーマンスはすぐに評判を呼んだ。大阪弁全開で下ネタも辞さないその姿勢に、「今もそうですが、とても面白がってくれる人と、『下品』『大嫌い』と拒絶する人の両極端でしたね。自分が面白いと思ったことを表現しているだけなんですけどね」と笑う。

 そのころからテレビ出演も多くなり、世間からも認知されるようになったが、そのお笑いの形ゆえにバッシングもあったという。「下品、下品とたたかれましたが、私はそうは思いません。下品というのは人を見下したり、人の心を邪険にするような表現や心の形だと思います」ときっぱり。

 そして、「女性なのに下ネタをやるなんて」との言葉には、「北野武さんに“女であること”と“女を捨てること”の振り幅が大きければ大きいほど笑いの幅も大きくなると批評していただきました。『女のくせに』『女なのに』っていわれますけど、逆にいえば、それは“女であること”の武器であると思っています」とニヤリ。

誠実さ忘れずに
 これまでテレビのトーク番組では数えきれないくらいの人たちと出会ってきた久本さん。人に胸襟を開いてもらうために気を付けていることを聞くと、「一期一会の精神で誠実に向き合うことですね。それだけは忘れないようにしています」。

 また、還暦を目の前にした現在の目標について、「生涯現役で喜劇女優であり続けること。そのためには“これで良し”と思ったら終わりです。常に『いいお笑いの女優さん』になりたいと思い続けていくことが自分への挑戦であり、目標です」と朗らかに語る。

◆WAHAHA本舗  「ラスト3~最終伝説~」◆
 5月24日(水)〜28日(日)、東京国際フォーラム(JR有楽町駅徒歩1分)ホールCで。全7公演。

 2013年のワハハ本舗全体公演「ラスト」終了後、ファンの熱い声援に押され急きょ3部作のシリーズものとなった最終公演も、今回の「ラスト3」で本当に完結。ダンスあり、芝居あり、お祭り騒ぎありの、ワハハ本舗ならではのパフォーマンスを全劇団員が全身全霊をかけて熱演する。

 構成・演出:喰始、出演:久本雅美、柴田理恵、佐藤正宏、梅垣義明ほか。

 全席指定。前売りS席9800円、A席8800円、B席7800円。予約・問い合わせはワハハ本舗 Tel.03・3406・4472

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