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  東京版 平成27年7月上旬号  
心通う仲間と“作品づくり”  女優・名取裕子さん

京都府警捜査一課の班長役の衣装を着た名取裕子さん。
「『京都地検の女』の時と同じく、『罪を憎んで人を憎まず』かな」
新ドラマ「最強のふたり」に出演
 心通う仲間と共に上質のドラマを—。女優の名取裕子さん(57)は“作品づくり”の喜びを語る。16日放送開始のテレビドラマ「木曜ミステリー『最強のふたり〜京都府警特別捜査班〜』」は、橋爪功とのダブル主演。名取さん演じる新人班長は、年齢を重ねる中で得た知恵と度胸を武器に、難事件の真相に迫る。これまでのドラマ出演を通し、「プロデューサーや監督、スタッフとも信頼関係を築いてきた」。若い頃との違いを快活に話す。「今は作品に私の意見も反映される。『みんなでつくっている』という充実感があります」

 「中高年が主役のドラマはなかなかない」。名取さんは苦笑する。「木曜(午後)8時の枠は貴重です」。1999年スタートのドラマ枠「木曜ミステリー」(テレビ朝日系)では、複数のシリーズ作品が交互に放送される。「京都迷宮案内」「新・京都迷宮案内」(99年〜08年)の主演は橋爪。名取さんは03〜13年、「京都地検の女」で主人公の検事役を務めている。そんな2人がタッグを組む新シリーズ「最強のふたり」。スタッフの多くは、「京都地検の女」で苦楽を共にした仲だ。「以前からスタッフと新シリーズのイメージも語り合っていた。それが形になるのが『最強のふたり』です」

 神奈川県横須賀市に生まれた名取さんは、青山学院大1年生だった76年、「カネボウ・サラダガールコンテスト」で準優勝。翌年、ポーラテレビ小説「おゆき」の主役に抜てきされた。79年からの「3年B組金八先生」では美術教師役。80年代には松本清張原作のテレビドラマに相次ぎ出演し、犯罪に関わる女性役に挑んでいる。「序の舞」(84年)などの映画では、なまめかしい魅力が話題に。「異人たちとの夏」「肉体の門」「妖女の時代」の3作品(88年)、「マークスの山」(95年)で、日本アカデミー賞助演女優賞優秀賞に2度輝くなど、演技力への評価も高い。

「シリーズ」の妙味
 舞台でも活躍する一方、90年代以降は「法医学教室の事件ファイル」など、テレビドラマのシリーズ作品への出演が増えた。映画や単発のテレビドラマと違い、何年にもわたって共演の俳優やスタッフと仕事を共にするシリーズ作品。名取さんは“作品づくり”における利点を語る。「撮影を重ねるうち、互いの考えを深く理解し合えるようになる。遠慮なく意見が交わせる雰囲気と信頼感の中から、目を見張るアイデアが生まれます」

 「最強のふたり」で共演する橋爪には、「台本の裏の裏まで読み込んだ上で、さらりと演技ができる人」とかねてから敬意を抱いていた。「でも、今度の役では私が彼を叱っている。『この、昼あんどん!』とかね(笑)」。橋爪の役は定年退職後、現場に復帰した嘱託刑事。名取が演じる捜査一課の新人班長は、捜査経験は少ないものの30年間、あらゆる部署でキャリアを積んできた。「一見、枯れてひょうひょうとした男と度胸満点の“オトコマエ女”。相性は“最悪のふたり”と思われるかも…」。しかし2人は互いの持ち味を生かしながら、事件解決へ向け力を合わせていく。“最強のふたり”の共通点は「何歳になっても世の中の役に立ちたいという情熱」。表情を引き締め、こうも話す。「役を離れた私自身の思いでもあります」

「3・11」後の思い
 名取さんは東日本大震災・福島第一原発事故の後、「苦境の出口が見えない中、懸命に頑張っている人たちに胸を打たれた」と言う。「演技の場以外でも私自身がしたいこと、できることを自分に問い掛けた」。常緑広葉樹の防潮堤を築く「森の長城プロジェクト」に協力し、愛用の「持ち運びできる太陽光発電セット」をエッセーで紹介するなど、被災地復興や環境問題に関心を寄せる。

 独身の名取さんは愛犬家としても有名だ。「今は(年老いた愛犬の)介護の日々。介護食を作ったり、私の指で歯を磨いてあげたり…。撮影の合間の話題になっている」とほほ笑む。「小さな命が大切にされる世の中を若い世代に渡したい。芝居にもその願いを込めています」

 「最強のふたり」の第1話では、格差社会や子どもの貧困問題を背景に物語が進む。老眼鏡を掛ける場面、男性を投げ飛ばすシーン…。「老い」と「若さ」の両面を見せる第1話の収録を終え、「手に汗握って、泣いて笑って…、話も奥行きがある作品ができた」と手応えを語る。橋爪をはじめとする共演者や、名取さんが「仲間」と呼ぶスタッフらと、「早くも『10年は続けたいね』と盛り上がっている」。声を弾ませ言葉を継いだ。「10年後は『きれいなおばあちゃん』の役も頂けるよう、丁寧に年を重ねていきたいです」

木曜ミステリー「最強のふたり〜京都府警 特別捜査班〜」
 16日(木)スタート。毎週木曜日午後8時〜8時54分、テレビ朝日で放送。

 京都府警を定年退職後、捜査一課に復帰した“出戻り嘱託刑事”の東雲尋八と、“オバサン新人班長”の夏木朝子。東雲は長年の捜査を通して広げた情報網を生かし、朝子は警察内部の味方をフル活用する。酸いも甘いもかみ分けた2人は、若い捜査員にはない知恵と度胸とずうずうしさで“捜査の常識”を超える。第1話では、連続放火事件で犠牲者も出る中、隠れた真実が浮かび上がってきて…。

 出演:橋爪功、名取裕子、和田正人、酒井美紀、田中要次、羽場裕一ほか。第1話ゲスト出演:酒井和歌子、鈴木福。

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