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  東京版 平成26年5月下旬号  
“ワケあり家族”の母演じる  女優・市毛良枝さん

登山のほかにも体を動かすことが趣味の市毛さん。最近はヨガから、バレエ、社交ダンスと対象が次々に広がっている。好きな鹿児島弁は「うんにゃ、うんにゃ!」「ほんのこて?」だという
映画「六月燈の三姉妹」が公開
 大型ショッピングセンターの進出で客足が減少し経営危機にひんする鹿児島の和菓子店「とら屋」。その店を再建しようとする“ワケあり美人三姉妹”など家族の姿を描いた心温まるコメディー映画「六月燈(ろくがつどう)の三姉妹」が31日(土)から全国公開される。同作に「とら屋」を支える三姉妹の母・中薗惠子役で出演している女優の市毛良枝さん(63)は、温泉巡りや登山を通じて大の鹿児島好き。「今回は、鹿児島弁を楽しみながら演じることができました」と、にこやかに話す。

 「とら屋」は家族経営とはいえ、父母はすでに離婚。2人は別居しながら同じ店で働いている。また、長女は出戻りで次女は離婚調停中、さらに三女は結婚直前に婚約破棄というワケあり一家。この5人に東京から次女を追ってきた夫が和菓子店の再建に加わるという展開だ。

 この映画で「バツ2」の母を演じている市毛さん。同作について、「本人たちは大まじめでも、そのまじめさが周囲からはコミカルに見える。そんな、どこにでもあるような家族の話です。最近、そういうドラマが少ないのですが、私はとても好きです」と話す。

 「店の再建」という目標にみんなで必死に突き進むうち、次第にお互いが信頼を回復してゆく。ばらばらになった家族の再生物語であると同時に、結婚という枠にとらわれない“新たな家族像”を示しているともいえる。

 そうはいっても、離婚した元夫婦が一緒に和菓子店を営むという設定にはいささか違和感を覚えるのだが、市毛さんはどのように感じて惠子を演じたのだろうか。

 「多分、(離婚した)夫はもともと和菓子の職人だったんだと思います。離婚はしたけど頼りにしていた職人なので店にとっても必要だったんでしょう。近くに住んで店に通ってくる関係がちょうど2人にとっても居心地がよかったんではないでしょうか」と解釈している。桜島が噴火する南国・鹿児島の、情熱的で、おおらかな面がこの映画の背景になっている。

 過去に温泉巡りや登山でたびたび鹿児島を訪れている、という市毛さん。「鹿児島の温泉は大好き。よく行く秘湯もあります。鹿児島から北に向かって、ひっそりとした秘湯を何カ所かはしごしたりもしますよ」と楽しそうに話す。

“理想の嫁”に困惑
 市毛さんは1950年、静岡県の修善寺町(現・伊豆市)で生まれた。文学座附属研究所、俳優小劇場の養成所を経て71年、テレビドラマ「冬の華」でデビュー。以後、映画やテレビ、舞台にと幅広く活躍している。

 20代後半の頃、テレビのドラマシリーズで新妻を演じたのが評判となり、「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と言われるほどの人気を獲得した。それ以来、これまで順調に女優の道を歩んできたように見える市毛さんだが、“理想の嫁”というイメージが逆に悩む原因になったという。

 当時の心境を市毛さんはこう話す。「人様が私に対して抱いているような俳優像とは私はとても遠い人間。そんな自分がいけないんだとずっと思っていました」

きっかけは登山
 世間がイメージしている「市毛良枝」という俳優像と本当の自分。そのギャップに悩んでいるうちに「俳優の仕事にまったく自信が持てなくなった」と言う。そんな俳優像の呪縛から解放されるきっかけが登山だった。

 少女の頃から運動が苦手で、体力にも自信がなかったという市毛さん。ところがある時、誘われるままに北アルプスの燕(つばくろ)岳と常念岳に登ることに。40歳の頃だった。「山では本当の自分をさらけ出していい、俳優のふりをしなくてもいいんだと分かってから、気持ちが楽になりました」と市毛さん。標高2700〜2800メートルの山を山小屋に1泊しながら縦走するという本格的な登山。それに耐え得る体力があったことも自信になった。

 その後、八甲田山や槍ケ岳など日本各地の山々に登る一方、アフリカ大陸のキリマンジャロも踏破している。

 経験を積んだ登山歴とともに結婚と離婚、それに今も続く母の介護と人生経験を重ねてきた市毛さん。それらのことが肥やしとなって、俳優としての年輪が着実に太くなっている。それは、50代後半から出演した映画「ゼロの焦点」(2009)、「岳—ガク—」(11)、「大奥〜永遠〜」(12)、「神様のカルテ2」(14)が市毛さんの主要作に数えられていることからもうかがえる。

 今回の出演作「六月燈の三姉妹」の惠子役では、「とら屋」の店主、家族の中心として存在感を示した市毛さん。「こういうおばちゃんも面白いよね、と思えるように演じました。惠子さんが鹿児島の『とら屋』で一生懸命生きていて、思い切り、おばちゃんでいることがすてきと見えたらいいなと思って。ほとんど普段の私と変わらないんですけど」とにこやかに話す。

 その表情は、「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」のイメージに悩む、かつての市毛さんではない。


©「六月燈の三姉妹」製作委員会
「六月燈の三姉妹」 日本映画
 監督:佐々部清、原作・脚本:水谷龍二、出演:吹石一恵、徳永えり、吉田羊、市毛良枝ほか。104分。

 31日(土)から、TOHOシネマズ日本橋(Tel.050・6868・5060)ほかで全国公開。

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