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  東京版 平成22年2月上旬号  
“家族への愛”歌う  歌手/パパ荒川さん

パパ荒川さんは、(左から)長女の明子さん、妻の伊束子さん、長男の孝一君ら家族との語らいが「何よりの楽しみ」とくつろいだ笑顔を見せる=練馬区の自宅
 
   
50歳でメジャーデビュー

♪僕のもとに 生まれてきてくれて ありがとう…
 50歳でメジャーデビューを果たした歌手、パパ荒川さん(51)は、家族への思いを歌に託す。5人の子どもの父親で、「生活に追われ、(歌手になる)夢をあきらめかけた」。しかし、そんな荒川さんを“しかった”子どもたちとの「ファミリーライブ」が、デビューのきっかけになった。デビュー曲「こどもたちへ」への思いを語る。「心の叫びを、ストレートに表現している」

 デビューコンサートでは、荒川さんの家族全員が青山円形劇場(渋谷区)のステージに立った。妻の伊束子さん(51)と、明子さん(26)、広子さん(20)、夢宇子さん(18)、和子さん(15)、孝一君(12)の5人姉弟。長女の明子さんが手紙を読んだ。「パパ、夢をかなえてくれて本当にありがとう」。涙もろい荒川さんは、「ぼくは幸せ者です」とギターを手に声を震わせた。それから半年…、新成人の広子さんの晴れ着姿に、「また涙が出そうになった」と穏やかな笑みを浮かべる。

いったん“挫折”
 井上陽水の曲に衝撃を受け、大学に入ってから作詞・作曲を始めた荒川さん。27歳の時、プロの歌手を目指し、愛知県から上京した。子どもの誕生と成長を見守りながらの音楽活動。初めは本名の荒川勝治のままステージに立ったが、ライブハウスで子どもたちから「パパ、パパ」と声援を送られ、「いつの間にか『パパ荒川』が芸名になった」と笑う。

生活苦を乗り越える
 不動産の営業、建設作業員などで生活費を稼いだが、バブル崩壊後は「(勤めていた会社の)経営が厳しいと聞き、自分から辞めてしまったこともある」。高校の同級生でバンド仲間でもあった伊束子さんは「パパはお人好し過ぎるから…」と荒川さんを“にらみ”、笑顔を見せる。

 40歳から長距離トラックの運転手になった荒川さんは、「昼夜を問わない仕事で、ライブをやる時間も気力もなくなった」と振り返る。5人の教育費もかさみ、伊束子さんが公共料金を分割払いするなど〝やりくり〟を重ねたが4年前は滞納のため一時、電気とガスを止められた。明子さんは回想する。「落ち込んでいるパパを見るのは本当につらかった」

“けんか”が転機
 そのころ、二女の広子さんと、ささいなことから口論になった末、怒鳴られた。「仕事は中途半端。音楽もやっていない。情けない」。荒川さんは振り返る。「腹が立つというより、なぜか(子どもが)大きくなったという実感がわいた」。その日の深夜、トラック運転中、「こどもたちへ」の曲想が一気に頭の中を占めた。「50ほど曲を作ってきて、初めての経験」。トラックを路肩に止め、歌詞とメロディーを書き留めた。

♪最後まであきらめない勇気と どこまでも信じる力と…
 あきらめかけていた心が再び奮い立った。以前からのバンドのメンバーに声を掛け、ライブ活動を再開。5人の子どもと歌う「ファミリーライブ」も企画し、回を重ねた。デビューのきっかけは昨年1月、新聞に載ったファミリーライブの記事。これを読んだ音楽関係者が「こどもたちへ」の録音を耳にした。秋川雅史の「千の風になって」を編曲したEDISONが、「こどもたちへ」の編曲も引き受けたと聞き、「『それ本当?』と…。初めは信じられなかった」と笑う。

 「こどもたちへ」や、伊束子さんにささげた「Love Song」など家族へのラブソングが、オリジナル曲の中心。昨年6月のCDデビュー後も、揺るぎない愛情を、〝絞り出すようなしゃがれ声〟で歌い上げる。同世代の男性を中心に反響を呼び、「(CDを)娘の結婚式の引き出物にした」などというファンも増えた。昨年のNHK紅白歌合戦出場は逃し、「残念だった」と苦笑するが、「今年も地道に歌の魅力を届け、大みそかには紅白の舞台に立ちたい」と前向きだ。

 今年1月、メジャーデビュー後初となるファミリーライブでは、「子どもの成長をあらためて実感した」と感慨深げだ。幼いころから父親を見てきた明子さん、広子さん、三女の夢宇子さんはプロの歌手志望。荒川さんは子どもたちへ優しいまなざしを向ける。「厳しい世界だけど、夢を大切にしてほしい」

♪僕はいつも君たちを 見守ってるから…
デビュー曲「こどもたちへ」へ込めた思いは変わらない。

 
「こどもたちへ」
作詞・作曲:パパ荒川、編曲:EDISON。「こどもたちへ」のほか「Love Song」などを収録。1200円。
(株)ザ・カンパニー TEL 03・3479・2245
パパ荒川公式サイト

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