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  横浜・川崎版 平成29年6月号  
女性詩人の詩を歌に  音楽家・吉岡しげ美さん

結婚後、出産・子育てをしながら、音楽活動を続けた吉岡さんは今、88歳になった母親の介護にも時間を割く。東日本大震災後は、音楽活動を通して縁ができた岩手県大槌町に心を寄せ、「被災した大槌こども基金」を設立した。「われながら、じっとしていられない性分(笑)。今は心身の状態がいいから、ありがたいです」
「音楽詩」の創作続け40年
 女性詩人の詩を歌に—。音楽家の吉岡しげ美さん(67)は詩に曲を付けた「音楽詩」の創作と演奏を続け、ことし40周年の節目を迎えた。与謝野晶子、茨木のり子、金子みすゞ…。命の貴さをつづった詩を選び、「私自身の生きる指針にしてきた」と笑みを見せる。「死の恐怖」からくる神経症に長年苦しんだ上、乳がんとの闘いにも直面したが、「詩の力を借りて乗り越えてきた」。短歌や古典の随筆なども「音楽詩」の題材だ。「珠玉の言葉に合うメロディーを考えるのは、私の喜びです」

 〽ああ、弟よ、君を泣く、君死にたまふことなかれ…

 与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」、茨木のり子の「わたしが一番きれいだったとき」などの反戦詩は、吉岡さんの代表作の“原作”だ。吉岡さんは「私の一番のテーマは『命』です」と歯切れ良い。「命の輝きを妨げるものとして、戦争や差別、自然破壊に目が向きます」。強く共感する作品だけに曲を付ける。「晶子やみすゞ(の詩)なら何でも良いというわけではありません」

死へのとらわれ
 吉岡さんの母親は肺結核を患いながらも吉岡さんを出産。東京都新宿区にあった家は、母親の治療費に充てるため売却された。母親が健康を取り戻し、ぬくもりに浸ったのもつかの間、小学6年生の時には父親が胃がんを発症。3年間の闘病の末、他界した。「それから私自身が死の恐怖にとらわれて…、心臓が爆発しそうな不安に襲われるようになりました」

 だが、「どんなつらいときでも、大好きな音楽をやめようとは思わなかった」。武蔵野音楽大を卒業後、作曲・編曲の仕事に携わる日々の中、命や愛、平和、平等をうたった女性詩人の詩に引き付けられた。文化や感性、価値観を尊重する吉岡さんは、多様性を無数の風船に例える。「私は“女性の価値観という風船”を膨らませようと、心に決めました」

「七夕公演は20年」
 1977年11月、初の「音楽詩コンサート」を開催。それ以降、取り上げた詩人は30人余りに上り、「万葉集」や「枕草子」「百人一首」などの“典音楽詩”も合わせた作品数は600を超す。音楽事務所には、あえて所属しない。「ビジネス優先になっては、詩人に失礼です」。20年前から毎夏開催する七夕コンサートなどには“口コミ”で増えたファンが足を運ぶ。「『読む以上に(詩の)思いが伝わってくる』と言われると、うれしいですね」

 ただ、「死の恐怖は私にずっとまとわりついていた」。「電車やエレベーターに乗れない」といった症状はたびたび悪化し、不安神経症などと診断された。左胸のしこりに気付いてからも、「死におびえるあまり、3年以上も検査に行けなかった」と明かす。乳がんと診断された04年からは手術、放射線、抗がん剤、ホルモン剤、再手術…。「紙一重の差で、この世にとどまった」とかみしめる。現在も定期検査は欠かせないが、「自分の命と向き合い詩を歌い続けることが、生かされている私の使命—。そう思える今、神経症の症状もなぜか収まっています」。

 今や「唯一無二の活動」といわれる中、「七夕コンサートも第20回の節目」。「枕草子」につづられた春夏秋冬と、人々の喜怒哀楽が響き合う構成を練る。さらに11月には40周年記念の“総集編コンサート”。「生きる力と知恵を授けてくれた詩は私の『師』でもある」との実感を胸に“これから”にも目を向ける。「言葉の力を信じ、音楽の可能性を追い求めていきます」


昨年の七夕コンサート 撮影:宇佐美哲史
♪吉岡しげ美 七夕コンサートVol.20「願いと祈り」♪
 7月7日(金)JZ Brat SOUND OF TOKYO(セルリアンタワー東急ホテル2階、JR渋谷駅徒歩3分)で。昼の部午後2時半開演、夜の部同7時半開演の昼夜2公演。
 演奏:吉岡しげ美(ピアノ弾き語り)、ブライアン・シーモア(サックス、フルート、オーボエ)、町田正行(チェロ)、野木青依(パーカッション)、ジャ・シゥオ(二胡)。朗読:金田賢一、真行寺君枝。
 前売り5500円、当日6000円(飲食代別料金)。吉岡しげ美オフィス Tel.03・5276・9388

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