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東京交響楽団 ホルンで奏でる紅白歌合戦 紅組主将・大野雄太さん、白組主将・上間善之さん |
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右から、上間善之さん、大野雄太さん、後ろに石井理恵さん。上間さんが白組キャプテンを、大野さんが紅組キャプテンを務める |
“抱腹絶倒”の昭和歌謡曲ショー
懐かしい昭和の歌謡曲の数々を紅組、白組に分かれてホルンで“歌う”「報復絶倒!? 東京交響楽団 ホルンで奏でる紅白歌合戦」が27日、ミューザ川崎シンフォニーホールで開催される。東日本大震災後、川崎市中原区役所で“誕生”したこの歌合戦。出演者はともに東京交響楽団の首席ホルン奏者の白組・上間善之さん(41)と紅組・大野雄太さん(36)、ピアノ伴奏の石井理恵さん(36)、司会のチャーリー犬和田さん(56)。そしてスペシャルゲスト多数。あなたはどちらの組を応援しますか?
柔らかな音と多彩な音色でオーケストラに欠かせない楽器、ホルン。音域が広く、どんな曲にも対応できるのも魅力のひとつだ。
その特性を生かしホルンで昭和歌謡曲を奏でるという企画が生まれたのは、2012年。東京交響楽団の首席ホルン奏者である上間さんが、地元・川崎市中原区の区役所で開催したのが始まりだ。
「クラシックを日ごろ聴かない人でも楽しんでもらいたかった」と上間さん。同僚であり仲間の大野さんとの息もぴったりあって、コンサートは大好評の内に終了。地方でも公演を重ね、ついにミューザでの開催となった。
名曲の輝きはあせず
出演者は上間さん、大野さんのほかに、ピアノの石井さん、司会のチャーリー犬和田さんがいる。「石井さんとチャーリー(犬和田)さんなくして紅白歌合戦はできません」と紅、白キャプテンから絶大な信頼を寄せられている2人。石井さんのピアノは、当時の歌手の歌い方にできるだけ近付けるよう、細かいところまでこだわって工夫されている。
「『この歌手、こういう風に歌っていたな』と懐かしく思っていただけること間違いなしです。チャーリーさんの名調子の司会も数を重ねるごとに上達しています」(大野さん)
チャーリー犬和田さん |
一方、チャーリーさんも、「ホルンで当時の歌手のキーの高い歌を再現するのにはかなり高度な技術がいりますが、お2人ともそれがさらりとできるのがすごい」とべた褒め。紅組キャプテンとしてキーの高い女性歌手の歌を演奏する大野さんは「まぁ、僕にしかできないでしょうね」と涼しい顔。
今回はランチタイムコンサートと、ナイトコンサートの2本立て。ランチタイムでは「待つわ」「高校三年生」「木綿のハンカチーフ」ほか、夜は「津軽海峡冬景色」「おふくろさん」「上を向いて歩こう」などを演奏する。昭和の匂い満載のステージ衣装にも注目。
「託児サービスもありますので(要予約)、普段忙しいお母さまもぜひ。孫を連れて来ていただくのもいいですね。昭和の歌謡曲のメロディーは覚えやすいので、お子さんでも楽しめますよ」(石井さん)。
ゲストも多数出演予定だ(夜のみ)。ことしはオーケストラ界をうならせたあの人が登場する。「川崎にオーケストラ奏者がこんなに住んでいるんだ、と驚かれると思いますよ」(本間さん)
昭和という年号が役目を終えてから28年。しかし、激動の時代を彩った名曲の輝きは今も色あせない。
「淡谷のり子から美空ひばりまで、昭和の歌謡曲は数限りなくあります。演奏したい曲はまだまだありますので、ぜひ何度でも足をお運びください」(上間さん)
「歌詞がないので、かえってその曲が流れていた当時のことを思い出せますよ。ホルンを知らない人でもクラシックに聴き慣れた方でも楽しんでいただけると思います。ご来場をお待ちしています!」(大野さん) |
抱腹絶倒!?東京交響楽団ホルンで奏でる紅白歌合戦
27日(水)午後0時10分から「ランチタイムコンサート」(約40分)、同日7時から「ナイトコンサート」(約1時間)、ともにミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅直結)で。
ランチタイムは500円、ナイトは1000円。問い合わせ・申し込みは Tel.044・520・0200 |
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