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  横浜・川崎版 平成25年12月号  
「岩波ホールとの40年間」語る  同ホールの名物宣伝マン・原田健秀さん

来日した「少女は自転車にのって」のマンスール監督を、「目がキラキラしていて、表情がすごく豊かで、心遣いも細やかな素敵な人でした」と絶賛する原田さん
 ミニシアターの元祖であり、40年間一貫して埋もれがちな名作映画を上映してきた東京都・神保町の岩波ホール。同ホール社員であり、絵本作家でもある原田健秀さん(59)は、同ホール総支配人でことし2月に死去した高野悦子とともに、40年間、ホールの企画・宣伝に携わってきた。「社会からドロップアウトしていた20歳のころ、知人を介して手伝いを頼まれたのが入社のきっかけ。こんなに長くいると思わなかった」と笑う。14日からは、サウジアラビアでつくられた初めての映画「少女は自転車にのって」を上映する。「今の時代におろそかになりがちな優しさや温かさ、人間の心の豊かさを、これからも良い作品を上映することで伝えていきたい」と声に力を込める。

 岩波ホールで取り上げる作品は、国を問わず、大手興行会社が取り上げない映画に限られている。

 「娯楽映画ではない映画の素晴らしさ、深さを示し続けたい。時代は変わっていきますが、自分の立っている位置をもう一度考えることができるような映画をきちんと届けることが、岩波ホールの存在意義だと思っています」と原田さんは話す。

 14日から上映する初のサウジアラビア映画「少女は自転車にのって」は、総支配人の高野悦子死去後、少し重たい雰囲気が漂っていた岩波ホールに、久々に爽やかな風を吹き込む作品だ。

 それもそのはず、監督はサウジアラビア初の女性監督。映画館の設置が法律で禁じられており、女性は車の運転も禁じられている同国で誕生した、奇跡の一作である。

 「こんな時代だけれど、この映画には少しずつ世界を良いものにしていこうという思いにあふれていて、僕も見ているうちに元気をもらえました。朝の空気のような新鮮さがあって、明るくて楽しい映画です」と原田さんも太鼓判を押す。

 同作の監督は、偶然にも原田さんが岩波ホールで働き始めた1974年生まれ。この年は、岩波ホールを中心に名画の発掘・上映運動「エキプ・ド・シネマ」(映画仲間の意)が始まった年でもある。

 岩波ホールは今、映画上映を始めて40年にして、大きな転機を迎えている。一つはことし2月の高野悦子死去、もう一つはついにデジタルフィルム上映へ移行することである。フィルム上映の「最後のとりで」といわれた岩波ホールだが、ここに来て時代の流れに沿うことを決断した。「そういった時代の変化にやり切れない思いもあります」と瞳を伏せる原田さん。

 とはいえ、決まった以上、落ち込んでばかりもいられない。

 「生前、食いしん坊の高野はよく、『これが最後の食事だと思うと不満なの』と言っていました(笑)。それと同じで、どんなに状況が変わっても一瞬一瞬を大事に、常にベストを尽くしたいというのは変わりません。そして、お客さまが1本の映画との出合いで人生が良くなったり変わったりしてくだされば、それが一番うれしい」と、自らを奮いたたせる。


フランチェスコ(冨山房インターナショナル)
 実は、原田さんは「はらだたけひで」という名前で活動する絵本作家でもある。若いころから絵の道を目指していたが、色覚障害のためいったんは断念した。しかし30代の頃、夢をあきらめきれず再び絵筆を握る。描きためていたものが関係者の目に触れ、1冊目を出版。独得の淡い色合いが評価され、2冊目に出版した「フランチェスコ」(冨山房インターナショナル)は、日本人で初めてユニセフのエズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞を受賞する快挙に。「色覚障害ということに今でも不安はありますが、自信につながりました」。

 時とともに変化するもの、自らが変えてゆけるもの、そして変わらないもの—。

 「常に新しい風は吹いているし、一方で人の心の豊かさは変わらない。そのことをこれからも映画を通して伝えていきたいです」


©2012, Razor Film Produktion GmbH, High Look Group, Rotana Studios All Rights Reserved.
少女は自転車にのって
 10歳のおてんば少女ワジダは、幼なじみの少年がさっそうと乗り回す自転車が欲しくてたまらない。そこで賞金を目当てに、コーランの暗唱コンテストに出ることに。
 監督:ハイファ・アル=マンスール、出演:ワアド・ムハンマド。97分。サウジアラビア・ドイツ合作。
 14日(土)から岩波ホール(Tel.03・3262・5252)で上映。

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