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定年時代
 
  横浜・川崎版 平成23年2月号  
思い出せ! 「知の明治維新」を  作家/志茂田景樹さん

鮮やかなグリーンのTシャツがよく似合う志茂田さん。ツイッターやブログが若者に人気だ
 作家・志茂田景樹さん(70)は、明治維新の動乱期にアメリカに留学し、帰国後、1880(明治13)年に法律と経済の学校を造った4人の男の青春の物語「蒼翼(そうよく)の獅子たち」(河出書房新社)を出版した。「明治時代にはたくさんの大学が創立されましたけれど、20代、30代の若者が大学を創立した、この点が僕の創作意欲をとても強く刺激しました。今の若い人たちのために書いておくべきだ、と思ったので」と話す。還暦を迎える少し前から、若い世代のことが気になり始めたと振り返る。現在、執筆活動と並行して幼児への「読み聞かせ」活動にも力を注いでいる。「子どもの感受性を豊かに養うことは、会のためになるはず。そして若い人の役に立つことで、高齢者の心は高揚するのではないでしょうか」と期待している。

 志茂田さんが「黄色い牙」で直木賞を受賞したのは今から31年前。個性的な髪型や服装に注目が集まり、タレントとしても活躍した。70歳となった現在も、服装の好みは変わっていない。「色を身に付けると元気が出る。自分のしたいようにしているだけ」とブログにつづる。
学問の力で国を変える

1680円。河出書房新社刊。全国書店で発売中。
 専修大学が創立130年を迎え、その記念に創立のいきさつを本にするという話が持ち上がった時、編集者が大学に推薦したのが志茂田さんだった。若者の夢を書ける人、というのがその理由だ。

 「蒼翼の獅子たち」は、彦根藩の藩費留学生としてアメリカに渡り、コロンビア大学で学んだ後、専修学校(現在の専修大学)の初代校長となる相馬永胤(ながたね)を中心に書かれている。

 相馬は帰国後、アメリカで親交を深めた3人の留学生とともに、日本人のための、日本人による、法律と経済の学校を創立する。友人はそれぞれエール、ハーバード、ラトガース大学に学んだ秀才ばかりだ。

 飛行機などない時代、英語もできない若者が体一つでアメリカに渡ったのは、武力ではなく“学問の力”で国を変えようという夢があったからだ。彼らの若い情熱に、志茂田さんの心は震えた。

定年世代は「抱擁の翼」で
 「このところ、日本では学歴至上主義が幅を利かせて、知識をどう生かすか、というところが置き去りにされてきましたよね。そんな今こそ、『なぜ学ぶのか』、この意味を若い人たちに真剣に考えてもらいたいのです」と訴える志茂田さん。

 若者には「蒼翼」がある。だからもっと勇気を出して羽ばたいてほしい—、とエールを送る。対する定年世代には「抱擁の翼」で若者を守り、励ましていこうと言う。

 「高齢者が持っている知識や蓄積した技術をどんどん吐き出して若い人に伝えていかなければ。リタイアしたからといって、知識をたんす預金のように死蔵させていたのではもったいないですよ」と、若い世代との交流を強く勧める。

読み聞かせ活動で全国行脚も
 最近、その手段の一つとして志茂田さんが取り組んでいるのが「読み聞かせ」だ。全国の幼稚園や保育園に出向き、読み聞かせを行っている。
 「ぼくは子どものころ母が本を読んでくれた時の心地よさを今でも覚えています。いいお話には子どもは素直に感動するし、情緒が育つ。20年、30年後に考えてもみなかった形で効果が出てくると思います」

 読み聞かせの成功のこつは、「気負わず、肩の力を抜く。してあげる、ではなくて面白い物語だから一緒に楽しもうよ、という気持ちで素直に読んでいく」ことと言う。最初は喜ばなくても、「回数を重ねるうちに楽しさが分かるようになります」とも。

 「読み聞かせだけじゃなく、例えば絵がお好きな人が近所のお子さんに教えるといったことでもいいと思います。若い人たちのためになることをすることで、気分が高揚し、大きな満足を味わえると思います」

 “知の平成維新”が今後起きるとすれば、その主役は若者に譲ろう。しかし定年世代もその役目の一端なら担えるはず—。そう志茂田さんは信じている。

「学校をつくろう」
「蒼翼の獅子たち」を原作に製作された映画「学校をつくろう」が19日(土)から有楽町スバル座(TEL.03・3212・2826)で上映される。 監督:神山征二郎、出演:三浦貴大、柄本時生、橋本一郎、池上リョヲマ。109分。

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