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人生をエンジョイできる街 中原区/なかはら20年構想委員会 |
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右から「今昔マップ」(左&右)と「散策マップ」(中)を持つ萩原さん、栗原さん、内藤さん |
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豊かな町並み 区民自ら行動
再開発の進む川崎市中原区で、区民自ら「人生をエンジョイできる街」を作ろうと活動するのが、「なかはら20年構想委員会」だ。文字通り、20年後の中原区の町並みが豊かで楽しいものであるよう、区の花パンジーで花回廊を整備するなどの活動をしてきた。このたび同会では「小杉今昔ウォーキングマップ」を完成させ、区役所で配布している。「区内の人はもちろん、区外の人にもこのマップを参考に楽しんでほしい。変わりゆく小杉の今後の指針になれば」と会長の栗原譲さん(73)は語る。
小杉今昔マップが評判
3月に完成した「小杉今昔ウォーキングマップ」は、昔マップを開くと現在の地図が現れる。桜とイチョウ並木、ベンチのある場所、商店街などが分かりやすく写真入りで記されており、再開発エリアのマンションの階数や高さまで記されている。
「何階建てか気になるでしょう?
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今昔マップは区役所で配布している |
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このエリアは整備も進んでいるので、散歩にはうってつけなんですよ」と、同会副委員長の内藤幸彦(63)さんは語る。内藤さんは学習塾の経営者でもあり、「子どもたちのふるさととして、いい中原を残したい」と、同活動に参加した。
同会副委員長の萩原ひとみさんは、昔マップに掲載した写真の収集に奔走した。生まれも育ちも中原区で、ホテル経営を生業としている萩原さんは、顔が広い。努力の甲斐あって、1957(昭和32)年に全国高校野球選手権で法政二校が準優勝した時のパレードの写真や、当時の祭りの風景などを手に入れることができた。
50年前の小杉を知ると、豊かな街に何が必要なのかが見えてくる。それが狙いでもある。
パンジーで駅前整備も
かつての小杉は映画館があり、二ケ領用水で水遊びのできるような場所であった。しかし進化がよい方向へ行った部分もある。以前、武蔵小杉の駅付近はいつもぬかるんでおり、駅で長靴を履き替える人も多かったほどだ。
「今後も小杉は変わり続けていくはず。その途中経過としてこの地図が役立つと思う」と会員の皆さん。
「武蔵小杉は交通の要だから人は多いですし、さびれたわけではありません。再開発中のエリアが完成してマンションに人が入れば、約1万5000所帯増えると言われています。でもただのベッドタウンになるだけじゃなく、映画や観劇ができるなど、ここで文化的なことも楽しめる街にしたいのです」と内藤さん。
一般に、わたしたちは街の変化に対して「どうしようもない」とさじを投げてしまいがちだ。しかし、「少しでも街のために何か立案できれば」と地道な活動を続けてきた同会。区の花であるパンジーを街中に植えたのも活動のひとつだ。おかげで駅前の放置自転車も数が減った。
「パンジーは農家の方が無償で提供してくださっています。町内会の方も協力してくださっていますし、そういった輪がだんだん広まっていくのがうれしいですね」と栗原さん。
また様々な散歩コースを掲載した「なかはら歴史と緑の散策マップ」も評判は上々だ。散策マップを作る際、「病院などが分かる便利マップで十分なのでは」という反対の声もあったが「説得したかいがあった」と萩原さんは振り返る。
今後は、自転車専用道を作るなどの計画がある。その実現に向け、熱意のある会員も募集中だ。 |
中原区役所地域振興課
問い合わせ:044-744-3324 |
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