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  横浜・川崎版 平成21年4月号  
ステンドグラス、80年ぶりお色直し  ステンドグラス作家/平山健雄さん

ロマンチックな世界観を繰り広げるステンドグラス。「作業は地味ですよ。釉薬を使うので体にも悪いです」と苦笑する平山さん
 
開港記念会館で公開中
 横浜開港150周年を記念して、昨年から修復中だった中区の横浜市開港記念会館のステンドグラスが、今月から再び公開される。同館のステンドグラスは、約80年前に作成された由緒ある作品で貴重なもの。修復の指揮を執ったのは、ステンドグラス作家の平山健雄さん(60)。フランス留学後、横浜にアトリエを構え、2000年には横浜マイスターに認定されている。「古くても価値のあるものを大事にすることを、ここ横浜から発信したい」と語る。

 長年、多くの人の目を楽しませてきた開港記念館の3枚のステンドグラスは、日本のステンドグラス界の開祖・宇野澤辰雄氏によって昭和初期に作成された。鳳凰図や、かごに乗って担がれる西洋人といった和洋折衷な図柄と色使いなど、他に二つとない貴重な文化財である。

 

作業を進める様子が公開された
 しかし、長年の歳月による傷みから昨年の6月、修復作業に入った。また修復だけなく、開港150周年を記念して中区の風景をコンセプトに起こし、5枚のステンドグラスを新たに制作。今月から同館で展示中だ。

 それらの作業のかじを取ったのが、港北区にアトリエを構えるステンドグラス作家・平山健雄さん。

 「以前から記念館のステンドグラスは修復の必要性を感じていて、マイスターに認定された2000年ごろから横浜市に何度も提案していました。今回、開港150周年記念ということで昨年やっと許可が下りたのです」

 修復作業は、「古くて価値がある物を大事にするということを社会的に認識してもらいたかったから」という平山さんの希望で、アトリエではなく同館の地下で行い、さらに一般公開にした。狙いは功を奏し、来場者は8カ月で2500人以上を突破。取材当日も、わざわざ北海道から足を運んだという若い女性が見学していた。

 「今回、一般公開したことで小学生もたくさん見に来てくれました。横浜マイスターとして後継者育成にも力を入れたいのでうれしい」と笑顔を見せる。

 修復作業の中でも主だったのは、幅1メートル50センチ、高さ3メートルの作品をいかに補強するかだった。

 「ステンドグラスの歴史のある国では、決してこんな大きさの物は作りません。ガラスが重みに耐えられないんです。前例がないので補強方法に悩みましたが独自の方法を考えました。表面の汚れも取り、ゆるみも直しましたので、後100年は持つと思います」

 今後もまだまだ横浜に眠る古い宝を甦らせたいと意欲的だ。

開港記念会館
問い合わせ:045-201-0708

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