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バイクに乗って取材場所までやってきた奏さん。
忙しい時はバイクが一番楽だと言う |
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日本舞踊取り入れて高齢者にも無理なく
いよいよ8日から北京オリンピックが始まる。オリンピックに出場するトップアスリートは特別なトレーニングをしているように思われるが、40年以上フィットネスの研究を続けている秦千鶴子さん(69)によると、最近では無理なく力が出せる日本古来のトレーニング方法を取り入れている選手も多く、高齢者も始めやすいという。秦さんは、9月から男女共同参画センター横浜で、「晴ればれフィットネス顔晴(がんば)る体操」を開講予定。生活習慣病やメタボリックの予防にもなるトレーニング方法を伝授する。
日本に初めてエアロビクスを導入し、これまで数多くのスポーツ指導者を育成してきた秦千鶴子さん。来年70歳になる秦さんだが、体操の効果か驚くほど元気だ。取材場所にもバイクでさっそうとやって来た。
「掃除機など生活家電の普及や、畳からいすの生活になってきたことで、私たちは細かく体を使う回数が減ってきています。それにともなって衰える筋力や、間接のなめらかな動きを取り戻すことを目的にストレッチを指導しています」
最近は、NOSS(日本・踊り・Sport Science=ノス)という日本舞踊から編み出された和のフィットネスに力を入れている。NOSSとは、日本舞踊の西川流家元・西川右近と中京大学・湯浅景元教授が考案した「健康のための日本舞踊」。日本人の所作から生まれた動きなので取り入れやすくかつ効果があり、厚生労働省のモデル事業として全国で行われている。
例を挙げると、内股で腰を落とし、ゆっくり動くことを繰り返す。すると太ももの内側の筋肉が鍛えられ、腰が安定し、腹部がしまる。それによって背筋が真っすぐになる。
「ゆっくり動くことで関節の中の潤滑油が出ます。高齢者にもいいんですよ」と秦さんも太鼓判を押す。
若いころからスポーツウーマンだった秦さんは、基礎体力を付けるためにどうしたらいいかを研究するうちにエアロビクスを知り、主婦をしながらアメリカで勉強、インストラクターの資格を取得した。エアロビクスの日本伝道者でもある。
時代とともに、フィットネスの形も変わっていくが「体を動かすことで、心も明るくなるのはことに変わりはないので、ぜひみなさんにも参加してほしいです」と話す。以前、秦さんは「ナンバ式」フィットネスも取り入れていた。ナンバ式は、右足を出したら右手を、左足を出したら左手を出す日本人の動作を取り入れたトレーニング方法で、「陸上の末続慎吾選手やハンマー投げの室伏広治選手も取り入れているそうです」。
9月13日から全6回、毎週土曜に戸塚・フォーラムで開催する講座には、ストレッチで気持ちをほぐし、心も体も晴れ晴れするよう「顔晴る(がんばる)体操」と名付けた。骨と筋肉の動かし方やエアロビクスのほか、メーキャップなどもプロを呼んで指導する予定だ。
晴ればれフィットネス顔晴(がんば)る体操
料金:1回6720円
対象:40代〜60代女性
参加希望者:講座名、氏名(フリガナ)、TEL&ファクス番号を明記し、ファクス 045-716-2368へ。
問い合わせ:TEL 090-4935-2376(篠崎) |
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