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まち自慢かるた 読み句募集中! 戸塚区/とつか盛り上げ隊 |
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上列左から石川麻美さん、高橋辰治さん、横田悦子さん、下列左から大松正光さん、杉浦英利さん、奥田明夫さん |
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区制70年に向け 老若男女集まる
2009年の戸塚区制70周年に向けて、町の歴史、環境などを見つめ直し、次世代につなげようと06年に結成された「とつか盛り上げ隊」。20〜50代の団員と定年後の団員で結成されている。同隊では現在、将来子どもたちに残したい戸塚の風景・土地自慢を盛り込んだ「とつかかるた」の読み句を募集中だ。「地域のために活動することはとても有意義で楽しい」と隊員は語る。
「とつか盛り上げ隊」には広報、歴史、まち自慢の3つのグループがあり、そのうちまち自慢グループが「とつかかるた」の製作に携わっている。戸塚在住、在勤、在学の人から読み句を募集して、09年の区制70周年にあわせてかるたを完成、発売する計画だ。
「再開発がどんどん進む戸塚区ですが、子どもたちに残してあげたい、忘れさせたくない風景もたくさんあります。またかるたの完成後もかるた大会を開催するなどして、永続的に戸塚を盛り上げていきたい」と会長の石川麻美さん(37)は語る。
地域活動の楽しみ
現在、まち自慢グループの会員は10人ほど。石川さんと同学年の子どもを持つ同隊副会長の横田悦子さん(40)、1人の学生以外はみんな定年退職者だ。メンバーの1人、杉浦英利さん(65)はチラシを見て同隊の存在を知り、06年11月に入会した。
「定年後、自分でもそば打ちのサークルを運営したりしていましたが、その場で終わってしまうことに物足りなさを感じていました。その点、とつか盛り上げ隊は若い人と交流できること、種をまいた企画が残ることがうれしいですね」と話す。杉浦さんは読み句応募箱を作成し、地区センターや区内のケアプラザなどに設置、回収するなどの仕事を受け持っている。締め切りが近いため活動も忙しくなってきたが、「地域や社会のためのボランティアですと、自分自身の意気込みも違います。横の広がりが出てきますし、幅広く首を突っ込むのもいいですよ」と充実した笑顔を見せる。
句は区民投票で決定
同隊隊員の奥田明夫さん(57)は、「かるたの製作によって、区内各地域のコミュニティーを作ることも目的のひとつです。集まった読み句は冊子にまとめ、区民の方に選んでいただくつもりでいます」と話す。
同グループは20〜50代と60代以上の取り合わせだが、隊員はそれぞれ「同年代で集まるよりも学べることや助け合えることが多い」と話す。10歳の子どもがいる石川さんは「子どもが熱を出してその看病にかかりっきりになっても、みなさんでフォローしてくださってとても助かりました」と振り返る。一方、大松正光さん(70)は「もうこの年齢になると大人は遊んでくれないから、こどもや若い人と遊んでいます」と笑わせる。
子どもたちにとって故郷となる戸塚を、もっと居心地よく楽しい場所にしたい─。
「そして自分たちも力の限り楽しくやりたいのです」とメンバーは声をそろえ、かるた製作のラストスパートをかける。
かるたの読み句の応募は、戸塚区内各所にある用紙に書き込み、応募箱に投かん。締め切りは31日(木)。
例として、「かしお川桜並木は戸塚のじまん」といった、5・7・5調のリズミカルな言葉が望ましい。
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