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  茨城版 令和3年10月号  
孤島のジャングルに30年、“人間・小野田寛郎”演じる  俳優・津田寛治さん

子どものころから映画が好きで「将来、映画監督になりたかった」という津田さん。「まずは俳優から」と修業を積み、北野武監督に売り込んで出演した「ソナチネ」(93)で映画デビュー。「そのとき20代後半でした。すでに7年くらいたっていたんですが、俳優として食べられるようになったのはもっと後で、35歳からなんですよ」。初めて大きな役に抜てきされた映画「119」(94年)が地元の映画館で上映されたとき「その映画館で働いていた母がとても喜んでいました」と話す
映画「ONODA 一万夜を越えて」が8日公開
 1974(昭和49)年3月、フィリピン・ルバング島から元陸軍少尉・小野田寛郎が30年ぶりに帰国—。平和な日本に太平洋戦争という“歴史”が突如、出現したかのようだった。このとき、多くの日本人がねぎらいの気持ちとともに「なぜ? どうやって…」と思った小野田寛郎のジャングルでの30年を描いた映画「ONODA 一万夜を越えて」が8日から全国公開される。平時の日本でどう評価するかが難しい小野田寛郎。フランスの新鋭、アルチュール・アラリ監督の演出で成年期の小野田を演じた俳優の津田寛治さん(56)は、「日本人ではなく海外の監督だったからこそ、小野田さんの気持ちが描き切れたと思います」と話す。

撮影前に13キロ減量
 映画の撮影はカンボジアの首都プノンペンから車で5、6時間移動したカンポットという海側の町。役作りのため体重を約13キロ落として撮影に臨んだ津田さんは同地に約1カ月間滞在。海外の監督やスタッフと仕事をしたのも、ジャングルでの撮影も初めてだった。「小野田さんだったらどう行動したか、と思いながら毎日、ジャングルと向き合っていました」

台本以外は“禁止”
 役を演じるのに際し、自伝や小野田について書かれた本を読んでいたが、「ほかにも必要な本があれば」と撮影前、監督にメールで問い合わせた。すると、「台本以外いっさい読まないでくれ」と返事が…。そのとき、「監督は小野田さんの人生を忠実に描くのではなく、小野田さんを介してジャングルに生きる人間の姿を描きたかったんだろうな、と思いました」

テレビで見た記憶
 映画「ONODA」はアラリ監督にとって長編2作目。俳優として多くの作品に出演する一方、16年に長編第1作「汚れたダイヤモンド」でフランス批評家協会賞・新人監督賞を受賞して注目を集める。海洋小説や冒険小説が大好きで、単独航海や極地探検をテーマに映画を作りたいと考えていたとき、父から「何年も孤島で過ごした日本兵の驚くべき話」を聞き、小野田寛郎に興味を持つようになる。また、福井市で生まれ育った津田さんは9歳のころテレビで見たカメラのフラッシュを盛んに浴びる小野田の姿を覚えている。このとき「この人は何をやった人なの?」と地元でタウン紙を編集・発行していた父や母に聞いたという。

 フランス人監督のもと自らが主演した映画「ONODA」。完成した映画を見たとき、津田さんは「小野田さんがどうジャングルで生き、日本に帰るに至ったかなど、小野田さんの30年が分かりやすく描かれている」と感じた。日本人なら、日本が太平洋戦争を始めた経緯や責任などについてこだわるところだが、「逆にそこから距離を置いた海外の監督だからこそ、ジャングルでの小野田さんを描きやすかったのではないでしょうか」

 日本に小野田寛郎が帰国した年から、すでに50年近くたつが、なぜか日本人監督によって映画化されることはなかった。「本当に戦争が終わったことを知らなかったのか」など、小野田という人物については今も分からないことが多い。津田さんは「(職業軍人としての訓練を受け、帰国直前まで上官の命令を遂行していた)小野田さんは、戦後の高度成長を経て豊かになった日本にかなりの温度差を感じていたと思います」と話し、「もしかしたら天国の小野田さんが、自分のことを外国の監督に描いてほしいと求めたのではないか」と想像している。


©bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐ Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinéma
映画「ONODA 一万夜を越えて」
 監督・脚本:アルチュール・アラリ、撮影監督:トム・アラリ、出演:遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也、井之脇海、イッセー尾形ほか。174分。フランス、日本、ドイツ、ベルギー、イタリア映画。

 8日(金)から、TOHOシネマズ水戸内原(Tel.050・6868・5037)ほかで全国公開。

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