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ゆったりとした時間を感じて 「スロータウン常陸太田 ひなめぐり」 |
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スロータウン常陸太田 ひなめぐり」の盛り上げに意欲を見せる商店街の人たち。前列左から杉森マリ子さん、西野眞理子さん、冨岡千鶴子さん。後列左から杉森敏弘さん、渡辺彰さん |
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地元商店会が結束、22日まで開催
昔ながらの店蔵などが並ぶ、常陸太田市の鯨ケ丘は、穏やかな時間が流れる“スロータウン”。この地の商店街を舞台にした「第12回スロータウン常陸太田 ひなめぐり」が、22日まで開催されている。約80の協力店や公共施設には、江戸中期〜昭和のひな人形など100セット以上が飾られている。常陸太田市商工会女性部太田支部副支部長の冨岡千鶴子さん(61)ら、企画・運営に当たる地元商店街の人たちは呼び掛ける。「鯨ケ丘は和暦の時間が流れる街。ゆったりとした気持ちで『ひなめぐり』を楽しんで」
「スロータウン常陸太田 ひなめぐり」は、今年で12回目。鯨ヶ丘商店会会長の渡辺彰さん(65)は、「13年前に『真壁のひなまつり』を視察しました。常陸太田市商工会女性部太田支部のメンバーから『ひなめぐり』の提案があり、鯨ヶ丘商店会と協力し合って開催することにしました」と振り返る。今年は、常陸太田市商工会女性部太田支部、鯨ヶ丘商店会に加え、まいづる商店会、南口商店会も主催団体に加わった。「今月1日に開幕しました。少し暖かくなってきたので、ゆっくり見ていただけると思います」と、鯨ヶ丘商店会副会長の杉森敏弘さん(67)は話す。
つるしびなは手作り
準備では今年も、同支部メンバーのほか、キルト作りの愛好会の会員たちがつるしびなを制作。ピンク色の荷造りテープを編んでつるし飾りも作り、店舗の軒先を彩った。「つるし飾りはビニール製の荷造りテープでできているので、雨にぬれても大丈夫です」と、同支部長の西野眞理子さん(62)は笑顔を見せる。
同支部総務委員長の杉森マリ子さん(58)は、「おひなさまの飾り方も、それぞれの店で趣向を凝らしています」と強調する。ピンク色ののぼりが協力店の目印だ。
期間中はスタンプラリーも行われ、抽選所で参加者に引換券が渡される。引換券に記載されている店舗で景品を受け取ることができる。「景品はお店が出してくださいます。『こんなすてきなお店があった』と気づいていただければ…」と冨岡さんは話す。
昨年の「第11回スロータウン常陸太田 ひなめぐり」 |
お祭りイベントも
8日(日)には、「ひなめぐり」の参加行事として、「お祭りイベント」が催される。国の登録有形文化財で、郷土資料館として利用されている近代洋風建築の梅津会館前には、200体近くのひな人形の平飾りがお目見え(雨天中止)。鯨ヶ丘商店街では、「くじらのせなかで会いましょう」と銘打ち、小物雑貨や飲食などの店が100以上出店する。
市全域の活性化も
杉森マリ子さんは、「常陸太田の商店街には、しょうゆ店など面白い専門店があります。多くの人たちに街を巡っていただきたい。『この街は楽しいね』と思ってもらえるようにしていきたいです」と話す。西野さんは「近い将来は『ひなめぐり』をさらに盛り上げ、常陸太田市全域の行事にしていきたい」。渡辺さんらも「市全体の『まちおこし』につなげたい」と、意欲を見せている。 |
第12回スロータウン常陸太田 ひなめぐり
22日(日)まで、鯨ヶ丘商店街(JR常陸太田駅徒歩約10分)、まいづる商店街(同駅徒歩約15分)、南口商店街(同駅すぐ)の協力店で。スタンプラリー抽選所は宝月堂とアンティークギャラリー「花てまり」。無料湯茶接待は、くじらのせなか地域交流施設(土・日曜)、やえちゃんち(日曜)で。「お祭りイベント」は、8日(日)午前10時〜午後4時。まいづる商店街、南口商店街でも「お楽しみ会」が催される。
問い合わせは常陸太田市商店会連合会(喜久屋)Tel.0294・72・0569(月〜水曜、金曜午前9時〜午後5時) |
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