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「終の棲家」で仲間・健康づくり 鹿嶋市移住者らが親睦 |
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「ターキーズ」のメンバーたち、後列左から2番目が吉野さん=鹿島ボウルで。
「ターキーズ」の問い合わせは吉野 Tel.0299・69・6520 |
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鹿嶋市は、鹿島アントラーズ、鹿島神宮などで知られ、1年を通じて過ごしやすい気候だ。その鹿嶋市を定年退職後の「終の棲家(ついのすみか)」に選び、東京や神奈川、大阪などから移住してきたシニアたちが元気だ。彼らは「はまなすラジオ体操会」やボウリング同好会「ターキーズ」などで、親睦を図り仲間・健康づくりに励んでいる。「継続は力なりです。元気で明るくラジオ体操やボウリングを続けていきたいです」と「ターキーズ」会長で横浜から移住してきた吉野健治さん(75)は目を輝かす。
ボウリング同好会「ターキーズ」や「はまなすラジオ体操会」
鹿嶋移住について皆、口々に話す。「釣りをしながら家庭菜園で野菜を作り、のんびり田舎暮らしをしようと9年前、定年退職後に神奈川から移住してきました」と語るのは寺島孝さん(69)。妻のもと子さん(68)は、「海を見て暮らしたいなあと思っていました。新聞のチラシを見て鹿嶋に来て、土地も安く購入できるので、即決して買うことにしました」。
また10年前、定年退職後に妻とともに大阪から移住してきた古角允宏さん(76)は、「誰ひとり知っている人がいないところなので、以前の生活をリセットでき積極的に人と交際するようになります。ボランティア活動もしています」。このように移住してきたシニアたちは、元気はつらつで楽しそう。「ずっと家にいてもつまらないですよ。外で活動しましょう。体を動かしていると健康を保てます。友人に恵まれながらの田舎暮らしは最高です」と口をそろえる。
ボウリングを楽しむ「ターキーズ」のメンバーら |
彼ら外部からの“移住組”が集うきっかけになったのが、10年前に移住者数人が大野潮騒はまなす公園で始めた「はまなすラジオ体操会」。NHKラジオに合わせて毎日朝6時半から励むラジオ体操は口コミで広がり、現在、移住してきた人を中心に、約40人が集う。雨の日は、売店のひさしの下で、また元旦も休まずに行うという。横浜から移住してきた中村邦男さん(71)芳美さん(67)夫妻は、「犬の散歩で、はまなす公園に行き、ラジオ体操会を知り参加しました」。
「毎日朝5時過ぎに家を出て歩き始め、海でご来光を見てラジオ体操に参加しています」と寺島孝さん。
同じく移住してきた山崎稔さん(71)は、「往復1時間くらい歩いて体操に参加します。空気もきれいですよ」。
また5年前には、山崎さんら「ラジオ体操会」メンバーの一部が鹿島ボウル主催のボウリング教室に参加。これをきっかけに寺島孝さんと山崎さんが発起人となりボウリング同好会「ターキーズ」が発足した。「ターキーズ」とは「3回連続でストライクをとる」ということ。「赤いユニフォームをそろえ、ボウリングで親睦を図り健康作りを行っています」と山崎さん。現在メンバーは65歳〜80代の24人。移住してきて夫婦で参加している人が多い。練習は月2回、第2第4金曜日に、公式戦は偶数月第4金曜日に年6回鹿島ボウルで行われる。「夢はパーフェクト(300点)。80歳までに達成したいですね」とターキーズ会長の吉野さん。
これらボウリングやラジオ体操のほかにも、卓球やグラウンドゴルフなど、たくさんのシニア移住者が元気に“鹿嶋ライフ”を謳歌(おうか)している。 |
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