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  茨城版 平成30年10月号  
結城紬の良さ、体感して  結城市の外山正美さん、時子さん夫妻

結城紬の伝統工芸士として活躍する外山さん夫妻は「きものday結城」への来場を呼び掛ける。「昨年は4500人ほどの人出がありました。ファッションショーが初開催される今年は、もっと多くの人に来ていただきたいです」
11月に「きものday結城」開催
 結城市を中心に、茨城県と栃木県にまたがる鬼怒川沿い約20キロの地域では、日本最古の織物といわれる高級絹織物「結城紬(つむぎ)」が伝えられている。11月10、11の両日には「第10回きものday結城」が開催され、「街なか散策」やファッションショーなどのイベントが繰り広げられる。「蔵が並ぶ街を観光ボランティアさんの案内できものを着て散策しませんか」。「きものday結城」実行委員会委員長の外山正美さん(61)は、妻の時子さん(63)と共に呼び掛けている。

 繭を広げて真綿にし、手で紡いだ糸で作られる結城紬。伝承によると、その起源は崇神天皇の時代にさかのぼる。現在の茨城県北部に移り住んだ多屋命(おおねのみこと)という人物が「長幡部絁(ながはたべのあしぎぬ)」という織物を作り、それが結城地方にも伝わった。「絁(あしぎぬ)」は太い生糸で織った布で、結城紬の原型。結城地方では古代から農耕が栄え、養蚕が盛んだった。「絁」は古くは「常陸紬」と呼ばれ、室町時代には「結城紬」として幕府に献上されている。

 今も昔ながらの手作業で、繭から製品になるまで約40の工程を経る。そのうち「糸つむぎ」「絣(かすり)くくり」「地機(じばた)織り」の3工程は1956年、国の重要無形文化財に。さらに2010年、結城紬の技術はユネスコ無形文化遺産に登録された。染色部門(絣くくり)の伝統工芸士に認定されている正美さんは「絶対に失敗しないようにしなければいけません」と力を込める。一方、時子さんは、製織部門(地機織り)の伝統工芸士だ。「糸が緩んだりするので、針で模様をずらすなど調整しながら織ります。集中力を要します」。地機は、日本で最も古くから使われてきた織り機。正美さんは「栃木県下野市の古墳から、地機の埴輪(はにわ)が発掘されています」と話す。「糸つむぎ」から一反の紬が完成するまで、無地でも約5カ月かかるという。正美さん、時子さんは「各工程の職人が緊密に協力し合わないといい物は作れません」。本場結城紬検査協同組合の検査に合格した製品には、金色の証紙ラベルが貼られる。

 結城紬は、風合いが良く、軽い着心地。丈夫で祖母・母・娘と3代を通して着ることができるといわれる。代表的な絣模様は「亀甲」で、数が多くなるほど柄が細かくなり高価だ。「皆さんに着てもらって、その素晴らしさを実感していただきたい。市民情報センターのゆうき紬着付け処『着楽』では着心地体験も行っています」と正美さんは語る。

 「きものday結城」では第10回の今年、初めてファッションショーが開催される。ファションショーは2部制で、1部では伊那紬や大島紬など、他産地の着物を紹介。2部で結城紬がお目見えする。「街なか散策」は観光ボランティアガイドの案内で行われ、予約すれば結城紬の着物を借りることもできる。「和」をテーマにしたワークショップも数多く予定されている。市民の応援で無料の休憩所も設けられ、地元の人たちとの交流も楽しめるという。「関東だけではなく、東北、関西、九州からも泊まりで来てくださいます。リピーターも多いです。皆さんもぜひ結城に来てください」と外山さん夫妻は話している。

第10回きものday結城 〜 きもので楽しむ結城の街並み 〜

昨年、開催された「第9回きものday結城」
 11月10日(土)、11日(日)、JR結城駅北側の結城市北部市街地で。ファッションショーは両日とも午後3時から、市立公民館(JR結城駅 徒歩10分)2階集会室で。「街なか散策」は午前9時半、同10時の2回、市役所(JR結城駅徒歩10分)前をスタート。事前予約を。問い合わせは市観光協会事務局(市商工観光課内)Tel.0296・32・1111
「結城紬」無料体験
 結城市伝統工芸館(JR東結城駅徒歩5分)では、普段から「糸つむぎ」「絣くくり」「地機織り」の無料体験ができる。「絣くくり」は火曜日、木曜日のみ。予約すれば、有料でコースターやテーブルセンターの制作もできる。コー スター1500円、テーブルセンター4000円。水曜日休館。同館 Tel.0296・32・1108

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