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子どもの感受性と豊かな心を育む 日立市のNPO法人「ひたち親子の広場」 |
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前列左から照山さん、森戸さん、後列左から事務局員田村由紀恵さん、小林さん。「陽気なハンス」では、「突き抜けていくような明るさ、元気さ、突き破っていく勇気、正義感、真実を見つめるまっすぐな目を、舞台を通して子どもたちに伝えたいですね」 |
創立35周年、4月から記念事業
“地域での子育て”を掲げる日立市の特定非営利活動法人「ひたち親子の広場」は、子どもの感受性と豊かな心の成長を願い、大人も子どもも共に成長し合えるようなさまざまな鑑賞活動、創造活動、子育て支援活動などを行っている。同法人は、今年10月の創立35周年に先立ち、記念事業を計画している。4月に「こどもまつり2018in小木津山自然公園」を開催し、また6月には「劇団風の子『陽気なハンス』」を上演する予定だ。「お孫さんとぜひ参加してください」と元事務局長で、現副運営委員長の森戸裕子さん（66）は呼び掛ける。
「ひたち親子の広場」は、1984年に「ひたち親子劇場」として発足。87年からは毎年、小学4年生から中学生まで参加する子どもキャンプを行ってきた。「子どもの自主性を育てるために子どもたちに企画させ、キャンプまでに4〜5回、ミーティングを行いました。キャンプには、子どもたちの親は参加せず、子どもたちと高校生・大学生や会員の大人スタッフが参加しました」と森戸さん。
また、親子で楽しめる鑑賞活動も活発に企画。「野村萬斎狂言ワークショップ＆パフォーマンス」「劇団四季『ユタと不思議な仲間たち』」など年間、低学年対象と高学年対象の公演を4回ずつ計8回ほど行ったこともあったという。「楽屋の応援、衣装のアイロンがけ、手作りの豚汁づくりなどは会員であるお母さんたちに担当していただきました」と森戸さんは振り返る。
鑑賞活動の内容については、「最初参加したとき、子ども向けだと思っていましたが、大人も楽しめる素晴らしい公演でした」と運営委員の小林令子さん（57）。その後、小林さんは、タップダンサーチーム「THE STRiPES」や劇団四季に直接出演を依頼したという。「劇団四季に突然電話して公演をお願いしました。運営委員会の皆に相談したら、一緒にかなえようと言ってくれました。ここは自分のやりたいことができる場所です」と小林さん。
91年に会員が1000人を越え、活動も活発化。96年に「子育てトーク」、99年には未就園児の遊びの会「ちゃおちゃおくらぶ」がスタート。00年には、特定非営利活動法人（NPO）に認定され、10年に「ひたち親子の広場」に名称を変更した。
その後、少子化などにより会員は減少。現在は正会員22人、準会員68人に落ち着いており、そのうちの40代〜60代の11人が運営委員として組織を主導している。活動としては公演などの鑑賞活動のほか、「流しそうめんで涼もう会」、「忍者修行」などの創造活動、「あそびサポーター養成講座」「子ども教室」「ママカフェ」などの子育て支援活動を行っている。
20日に「ママカフェ」開催
「『ママカフェ』は今年度からの新事業で、子育て中の母親たちのために居場所作りを行い、心理相談員、元養護教諭などが相談を受けています」と森戸さん。最近の「親子の広場」の活動は創造活動や子育て支援活動が多くなっているという。
副運営委員長の照山久美子さん（61）は、「子ども一人一人の個性に基づく能力が発揮されることが大切です。これからも子どもと一緒の時間を共有したいです」と話す。また、「関わり合い、コミュニケーションをとることが大切です」とは元運営委員長、現運営委員の佐藤裕子さん（65）。
「子どもは社会の宝、地域の宝です。『親子の広場』の会員になって共に活動しませんか？」と森戸さんはほほ笑む。直近の「ママカフェ」は、20日（火）午前10時〜正午の開催予定。参加費一般100円。会員無料。 |
「ひたち親子の広場」創立35周年記念事業
◆「こどもまつり2018in小木津山自然公園」◆
4月1日（日）午前10時〜午後2時、小木津山自然公園（JR小木津駅徒歩10分、受け付けは午前11時までに中央広場）で。雨天の場合は15日（日）に延期。
主な内容は「目で見る日立ジオサイトin小木津山」「絵本よみきかせ」「おぎつやま探検隊」など。昼食は各自持参。
参加費一般200円。会員100円。
◆ 劇団風の子公演「陽気なハンス」◆
6月30日（土）午後2時開演、滑川体育館（日立市滑川本町1の21の1、JR日立駅から車で10分）で。
前売り一般大人2000円、子ども1800円（当日券はプラス200円）。会員大人1800円、子ども1500円。チケット販売は4月10日（火）より。
問い合わせは「ひたち親子の広場」（火、木、金曜午前10時〜午後3時）Tel.0294・22・3023 |
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