定年時代
定年時代はアクティブなシニア世代の情報紙
ASA(朝日新聞販売所)からお届けしています
会社概要 媒体資料 送稿マニュアル
広告のお申し込み イベント お問い合わせ
個人情報保護方針 サイトマップ  
HP更新日 → 新聞発行日の翌々日(水曜日)
新聞発行日 → 第1月曜日:東京/埼玉/千葉/横浜・川崎/茨城
  第3月曜日:東京
トップ 東京版 埼玉版 千葉版 横浜・川崎版 茨城 高齢者施設 プレゼント
旅行 | おすすめ特選ツアー | 趣味 | 相談 |  | 仕事 | 学ぶ | これは便利これは楽々 | リンク | インフォメーション
定年時代
 
  茨城版 平成27年3月号  
楽しみながら環境保護  日本野鳥の会茨城県会長・池野進さん

小学校訪問での野鳥観察指導の様子。小さな時から野鳥や自然保護に親しんでもらうとともに、「お子さんの口から野鳥観察の楽しさが伝えられることで、その両親や祖父母へ抜群の啓発効果がもたらされるのです」と池野さん
7日に水戸・桜山公園で探鳥会
 日本における環境運動の先駆けとして「日本野鳥の会」が創立されてから約80年。野鳥の保護はもちろん環境問題に対する世間一般への啓発を核としながら、時代とともに活動の裾野は広がっているという。日本野鳥の会茨城県の会長を務める池野進さん(65)は、「鳥を観察しているだけの団体と思われがちですが、学校や企業への環境教育、野鳥に関するさまざま調査や助言・コンサルタント業務など活動は多岐にわたります。ぜひお近くで開かれる探鳥会へおいでください」と述べ、その活動の一端を教えてくれた。同会では7日(土)、「梅まつり」開催中の水戸市桜山公園で探鳥会を開催。都市近郊の野鳥観察(バードウオッチング)を楽しむとともに野鳥や自然と、人間との適度な関わり方を分かりやすく紹介する。

 野鳥観察を始めるにあたり楽しむための極意を聞くと、池野さんはまず自分の生活範囲から始めるのがベストと話す。自分の身近には幾種類の鳥がいていつ、どこを飛ぶかなど、自分なりの核となる知識を確立できれば楽しみがぐんと広がるという。「この段階で探鳥会に参加すれば、既存の参加者とも情報交換が可能となり、友だち作りの輪も広がるでしょう」とアドバイス。


県内各地で開催している探鳥会では、ボランティアガイドが望遠鏡や図鑑を駆使し、初めての参加者にも分かりやすく案内してくれる
 ちなみに茨城県内では野鳥の会により毎年約150回もの探鳥会が開かれる。「昔は違法と知りながら野鳥を飼う人が多くいましたが、野鳥観察の楽しさを社会へ提示することで現在は野にいる鳥をそのまま愛でる傾向が顕著になりました。野鳥の会設立そもそもの趣旨がそれです。また野鳥は自然のバロメーター。その増減は人間の生きざまの裏返しです。同会は鳥を見ながら人間の生きざまに軌道修正を促す大切な役割を果たす組織です」

 池野さんと同会との出合いは約40年前の大学在学時。いつも見る鳥たちの美しさに気付き野鳥観察を始めた半年後のある日、ラジオで野鳥の会のイベントを知り軽い気持ちで参加したという。すると、「オオルリ、キビタキ、サンコウチョウ、日ごろ見たかった3種類の鳥を観察させてもらい感動、即日入会しました」と懐かしむ。


池野進さん
 就職後も休日はいつも野鳥観察に出掛け、野鳥の会茨城県事務所にもたびたび出入り。調査の取りまとめなどを手伝っているうちついには会長を引き継ぐことに。そして45歳の時、会社勤めと二足のわらじが難しくなり、会社をすっぱり退職、同会に専念することとなった。

 ただし組織の運営は大変。茨城県の会員は約1000人。うち運営スタッフは十数人のみで、専業の池野さんを除き全員がボランティアだ。このため、水戸市内の事務所には池野さんが終日一人で詰めるが、各種調査や事務仕事以外にも「傷ついた白鳥を見つけたけどどうすればよいか」などの問い合わせが毎日のように入る。「一人ではとても対応できません。多くの会員有志に支えられて何とかやっていけています」

 人と鳥とのトラブル解決にも乗り出す。農作物が荒らされて困るとの連絡があると、当該の野鳥を調査・観察しなるべく駆除以外の解決法を提案。ただし、鳥の猫かわいがりもいけないとし、「鳥でも是々非々があります」ときっぱり。

 ただ、害鳥として駆除されている鳥の中には、ぬれぎぬをかぶっているケースもあるという。「その場合は客観的なデータを積み上げ粘り強く官公庁と折衝し、規制を設けてもらうなど誰もが納得する形で人と鳥の共存できる環境作りを働き掛けます。最近も10年間にわたる調査により保護運動が実りつつある事案があります」

 だが、法や規制のグレー部分で駆除される鳥はまだ多い。池野さんは、「シニア層はもとより若い人にも入会してもらい、知恵を出し合いさらなる環境整備へ、時代に合った活動を進めていきたい」と今後の抱負を語った。

 日本野鳥の会茨城県へ入会する場合、年会費は2000円。会員には県内の野鳥を紹介する会報「ひばり」(隔月刊)が送付される。ただし探鳥会は非会員でも参加でき、会員登録は同会の活動への応援や寄付の意味合いも強い。問い合わせは Tel.029・224・6210

◆水戸市桜山探鳥会
 7日(土)午前9時、偕楽園桜山第一駐車場(JR水戸駅からバス)集合。当日受け付け。
 当日は筆記用具、防寒具、あれば双眼鏡を持参。会員非会員関係なく参加可能。当日はウグイスやシジュウカラが見られるかも。小雨決行。
 参加費無料。また車の場合、駐車場入り口で「探鳥会です」と伝えると駐車料金は無料。問い合わせは石井 Tel.0296・58・5148

ポイントページの先頭へ
茨城版
最新号
→ 令和6年過去の記事一覧
→ 令和5年過去の記事一覧
→ 令和4年過去の記事一覧
→ 令和3年過去の記事一覧
→ 令和2年過去の記事一覧
→ 令和元年過去の記事一覧
→ 平成31年過去の記事一覧
→ 平成30年過去の記事一覧
→ 平成29年過去の記事一覧
→ 平成28年過去の記事一覧
→ 平成27年過去の記事一覧
→ 平成26年過去の記事一覧
→ 平成25年過去の記事一覧
→ 平成24年過去の記事一覧
→ 平成23年過去の記事一覧
平成22年過去の記事一覧
平成21年過去の記事一覧
平成20年過去の記事一覧
平成19年過去の記事一覧
   
定年時代読者のためのおすすめ特選ツアー
 
 
定年時代
トップ | 会社概要 | 媒体資料 | 送稿マニュアル | 広告のお申し込み | イベント | お問い合わせ | 個人情報保護方針 | サイトマップ
当ホームページに掲載されている全ての文章、写真、イラスト等の無断複製・転載を禁じます。
Copyright Shimbun Hensyu Center Company. ALLrights reserved.