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「元気アップ・ステップ運動」は軽いストレッチや筋力トレーニングで体をリラックスさせた後、専用のステップ台でゆっくりしたテンポの上り下りを繰り返す |
サポーター養成講座を開講
水戸市では2005年から市内在住の65歳以上を対象に、ステップ台を使った「元気アップ・ステップ運動」を行っている。この運動は、寝たきりの原因になる脳血管疾患や転倒による骨折を予防し、いつまでもいきいきと暮らしていけるよう開講されたもの。次回の参加申し込みは2014年4月からだが、この秋、サポーターの募集を開始。22日(火)から講座を開講する。現在、サポーターとして活動している水戸市の平根治さん(75)は、「教室に参加している人の多くに体力の向上が見られるのはとてもうれしい」と話す。
平根治さん |
「元気アップ・ステップ運動」は、軽いストレッチや筋力トレーニングで身体をリラックスさせた後、専用のステップ台でゆっくりしたテンポの上り降りを繰り返すもの。
正面からまっすぐ上り下りするベーシックステップや、脚を開いて台に上り、下りる時に閉じるワイドステップ、腕を突きあげたり曲げる応用ステップと変化を付け、音楽に合わせてリズミカルに進めていく。この運動によって全身の血流が活発になる。楽しみながらできる有酸素運動だ。
64歳で退職後、ジョギングやウオーキング、山登りなどの趣味に忙しい平根さんだったが、長い間体育行政の仕事に携わり、健康についての関心が深かった。そこで市が募集した「元気アップ・ステップ運動」を普及させるための養成講座の第1期生となった。講座終了後、サポーターに。現在は週に6回参加している。
「上半身と下半身をつなぎ、歩くときに重要な役目をする筋肉を大腰筋といいます。このステップ運動で大腰筋が鍛えられていることを、山登りをして下山が苦しくなくなった時にはっきり感じました」と、運動の効果を実感している平根さん。
この日、参加者の中で一番元気だった高畑稔さん(86)は、「近所の平根さんに誘われ、最初から参加しています。この運動を長く続けてきたことで、京都旅行で無理だと思った坂を歩いて上がることができ、家族が驚いていました」と、毎回の練習日を楽しみにしている。
「元気アップ・ステップ運動以外にも、動きや大腰筋が鍛えられる点で似ている沖縄のエイサー踊りを取り入れるなど、より楽しく運動出来るような工夫もしています」と平根さん。
「教室に参加している人の多くに体力の向上が見られるのはとてもうれしいですね。健康誌やテレビなどで取り上げられたことあって、水戸市以外の人からも興味があるという声をよく聞くので、よその市町村でもこの運動を取り入れて実践してくれるといいですね」と願っている。 |
「元気アップ・ステップ運動」のサポーターの申し込みは15日(火)までに保健センターに電話を。養成講座の受講は無料だが、医師により意見書代は自己負担。講座は22日(火)から保健センターで開始。
問い合わせ・申し込みは保健センター Tel.029・243・7311 |
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