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沢沿いを歩き心身ともリフレッシュ 薄葉沢ハイキングコース |
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美しい水しぶきを上げる「薄葉沢の滝」 |
旧・里美村(現・常陸太田市)の「薄葉沢ハイキングコース」は沢沿いの道で、まだあまり知られていない。薄葉沢の滝、笠石の滝などが堪能でき、勾配も少ないので初心者にも安心だ。初夏に、沢や滝からの涼しい風を受けながらのハイキングは、暑さを忘れ、心身ともにリフレッシュできる。木々の緑と滝の白泡が弾むような美しい流れが訪れる人を魅了してやまない。
「薄葉沢ハイキングコース」登山口へは、車を利用すると便利だ。国道349号を北上し、猪鼻峠入り口を右折する。フクロウの形をした「薄葉沢ハイキングコース」の道標が、このハイキングコースの入口だ。背後に鍋足山の岩峰が木々の緑をまとって並ぶ。車は道の舗装道路終点などに駐車できる。
終点手前の左側にある「薄葉沢ハイキングコース入口」の道標に従って歩き始める。春はこの山道に、ニリンソウ、ヤマブキ、スミレなどが美しく咲き乱れる。沢沿いの林道を500メートルほど歩くと「里美富士」「薄葉沢の滝」の道標がある。この辺りには、6月、色鮮やかなアジサイが咲き、ハイカーたちの疲れを癒やしてくれる。道標に従い、林道を離れ狭い山道に入るが、この山道は、次第に広くなる。美しい木々の緑に囲まれて、沢や滝からの涼しい風が吹いてくる。小鳥のさえずりを聞きながらの森林浴は心身ともにリフレッシュできる。
フクロウの形をした道標 |
山道に入るとすぐ林の下にも滝が見えるが、踏み跡程度なので見送り、300メートルほど歩くと薄葉沢を代表する二条の「薄葉沢の滝」が美しい水しぶきをあげて私たちを出迎えてくれる。高さは無いが、豊富な水量で白い竜のように流れ落ち、暑さも忘れ、ほっとする。その先にも滝が連続しているのが見える。薄葉沢の滝から300メートルほど歩くと白泡の弾む「早瀬の滝」がある。さらに登ると「里美富士ハイキング登口」の道標がある。
この里見富士ハイキングコースは急登で、往復1時間半ほどの距離がある。迷う所は無いが、初心者は経験者同伴が無難なので今回は割愛する。
里美富士ハイキング登口の道標を通り過ぎ、300メートルほど沢沿いの道を歩いていくと、おだやかな渓流の「滑り滝」に。さらに300メートルほど歩くと「笠石の下滝」、岩と白く踊る水が美しい「笠石の滝」、迫力のある流れと岩や木々の緑が見事な「笠石の滝頭」と続く。
笠石の滝頭を通り過ぎ、沢沿いの道を500メートルほど歩いて行くと突然視界が開け田園風景に出合う。苗が植えられた緑鮮やかな水田や畑が広がり、農夫たちが忙しく農作業をしていて、耕運機の音も聞こえてくる。
この先にはめぼしい滝は無いので、ここがゴール。歩いてきた沢沿いの道を引き返そう。
軽登山靴か運動靴が必要。歩行時間約2時間半。(里美富士を登れば約4時間)「薄葉沢ハイキングコース」は、紅葉の時期もお薦め。下山後に、すぐ近くの温泉「ぬく森の湯」へ足を延ばすのもお薦め。
問い合わせは常陸太田市観光物産協会里美支部 TEL.0294・82・2770
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