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幸せかみしめ“絵に没頭” (牛久市/別府忠雄さん) |
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「絵に没頭できる幸せをかみしめています」と別府さん |
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19日から個展開催
「長い間、公務の合間に活動を続けてきた絵の道ですが、ようやく没頭できる状態になって幸せそのものです」と心境を語るのは牛久市牛久の別府忠雄さん(69)。8月には古希を迎え、それを記念して7月19日から「別府忠雄洋画展〜第20回個展・古希記念『海の日』に乾杯」を開く。
山形県白鷹町出身の別府さん。「小、中、高校と良い美術の先生に恵まれました。小学生の時はわたしの知らないところで先生がコンクールに出品、賞をいただいたこともありました」。こうしたことから「絵の道で食べていこう」という気持ちが強まり上京。
1960年に東京消防庁に入庁。翌年、伊藤應久画伯に師事、伊藤画伯の師は小絲源太郎。別府さんは本格的に絵の道に進んだ。「でも絵で食べていくことは大変でした。結局定年まで勤めました」。伊藤画伯にはその後も師事。「先生が亡くなるまで教えていただきました」と病床にまで押し掛けたという。
別府さんの制作スタイルは「仕上げるのは早いほうで、年間60枚以上は描いています」。デッサンやスケッチなどを含めるとかなりの数に上る。
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イタリアのベネチアの風景 |
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高齢者や小学生に ボランティア活動
73年には伊藤画伯の教え子でつくる「八樹会」が発足、現在その代表を務めている。83年にはフランス「ル・サロン展」で優秀賞を受賞、88年ル・サロン永久会員に推挙された。これまで、個展や二人展など精力的に活動してきたことから「県南地域高齢者はつらつ百人委員会」の委嘱を受けて文化・芸術分野でボランティア活動も行っている。
県の特別非常勤講師として牛久市やつくば市を中心に高齢者や小学生に絵を教えているのがそれだ。「作品が出来上がる喜びを味わってもらいたくて」と講座にも熱が入る。
また60歳以上で結成したゴルフ愛好家の集まり、「金友会」のホームグランド、真壁ゴルフ場でも過去に洋画展を開いた。
別府さんのモットーは「世のため、人のために最善を尽くすこと」、座右の銘は「継続は力なり」。
問い合わせはTEL.029・872・6909。 |
別府忠雄洋画展 〜第20回個展・古希記念『海の日』に乾杯〜
19日(月・祝)〜24日(土)、東京・文藝春秋画廊(地下鉄銀座駅徒歩2分)で。
F50〜F6号まで約60点展示。おもにイタリアのベネチアの風景。
また11月5日(金)〜12日(金)に山形県白鷹町文化交流センター(山形鉄道フラワー長井線四季の郷駅徒歩4分)でも開催する。 |
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